2016年 西方見聞録 Part20 ブレゲンツァーワルト鉄道を撮る

第7日目 9月24

【ブレゲンツァーワルト鉄道(Bregenzerwaldbahn)】
今日はオーストリアの保存鉄道ブレゲンツァーワルを訪ねます。
この鉄路は伐採木材と旅客輸送のために1902年に開業、ボーデン湖の港ブレゲンツ(Bregenz)からベーツァウBezauを結ぶ延長35.33㌔、760㎜ボスニアゲージの狭軌鉄道でした。1980年に谷間を走る区間が崖崩れで寸断され、再び復活することはありませんでした。現在は最奥部のシュワルツェンベルクベーツァウの約5㌔で保存鉄道として運行しています。
▲ 赤線が現在運行している区間です。かつてのスイスでは湖上輸送が主な手段だったので港までの輸送機関として建設されたと思われます。
▲ かつての駅名と距離、海抜です。標高差244mを上がっています。

▲ 宿泊したオーストリアの国境近くの町、ステナウにあるHotel Linde-Sinohausの室内と朝食です。朝食はヨーロッパで見られる一般的なメニューでした。夕食が東洋(中国)的なものだったのでお粥や搾菜でも出るかと期待しましたが・・。

▲ 宿泊しているホテルから今日の撮影地ブレゲンツァーワルト鉄道ベーツァウBezauまでは約30㌔、所要時間は約1時間弱です。M代さんの運転でスムーズの付きました。どうしてこんなに慣れていない道をスムーズに行けるのかは日本から持ってこられたナビによるものが大きいところがあります。
日本で売っているそうで、このたびに出る前に行きたい場所を選択してどこからでもすぐに動けるようにされていました。

▲ 路線図です。番号は撮影ポイントになります。

▲ 9:50 撮影地① ベーツァウ駅に到着です。Uh102号機が機回し中です。博物館鉄道に呼ばれるように車体には製造日、性能等が銘板で表示されています。

▲ 車庫にはもう1台の蒸気機関車、U25号機が休んでいました。

▲ ディーゼル機関車は4台がありましたが、最も大型なのがD4”2095.13”号機です。

▲ 2番目の中型機はD3”2091.08”号機です。軸配置1B01、製造1940年(BWBには1996年移籍)、車重23㌧、最高速度50km/hです。

▲ 入替用の小型B形ディーゼル機関車のD2号機”Margreth”です。製造は1961年、BWBは1993年に移籍、車重20.5㌧、最高速度25km/hです。

▲ これも入替用の小型C型ディーゼル機関車のD1号機„Hilde“です。製造は1943年、BWB移籍は1987年、車重16.6㌧、最高速度20km/hです。

▲ もう1台の蒸気機関車が留置線に置かれていましたが、休車状態です。U25号機と同じタイプなので部品取り用なのか?

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▲ 11:02 撮影地⑤ 路線一の撮影地「Sporeneqqbrucke」68mの鉄橋を渡る列車です。蒸気機関車は転車台がないためこちらの湖方向へはテンダーファーストで来ます。渡っているのは頑丈そうな鉄橋ですが水害で流されたこともあったそうです。左下がその時の写真です。

▲ 撮影地④ 右上が唯一の中間駅の「Reuthe」です。遠目からは小さな小屋としか見えませんが駅舎です。

▲ 11:49 撮影地③ 「Reuthe」を発車した折り返しの列車です。車を止めておく場所がないので農家にお願いしますと「ここに止めておきなさい。」と、自宅の駐車場を貸してくださいました。フレンドリーな方々です。

▲ 12:10 再び起点駅ベーツァウ駅に戻りました。

▲ 駅舎内はきっぷ売り場とグッツ関係の売店にもなっていました。

▲ わずか5㌔の観光鉄道ですが結構多くの客車が使用されています。

▲ 13:08 発車待ちの観光列車です。

▲ 14:00 撮影地⑤ 今度は川の対岸の牧草地へ場所を替えて撮影です。牧場の中を走ってきました。

▲ 14:11 撮影地⑦ 終点のシュワルツェンベルク駅です。既に蒸気機関車は機回しを終えて折り返し発車待ちでした。ここから先はもうレールは剥がされていますので列車は先には進めません。殆どの客は折り返し列車で戻ります。

▲ シュワルツェンベルク駅の駅舎内は鉄道の歴史館になっていました。

▲ 14:43 撮影地③ 上り築堤になっていたのですが力走することなく走っていきました。

▲ 16:08 撮影地⑥ 牛を入れて撮りたいと粘ったのですが蒸気機関車が来ると逃げられてしまいました。これでブレゲンツァーワルト鉄道の撮影は切り上げです。今夜の宿へと向かうことにしました。

[googlemap lat=”47.677777503786885″ lng=”8.61552357673645″ align=”undefined” width=”550px” height=”350px” zoom=”16″ type=”G_SATELLITE_MAP”]ラインの滝▲ 18:07 有名なラインの滝(Rhine Falls)に立ち寄っていただきました。列車が通過するのを待って撮りましたが鉄橋の方は日陰になっていました。順光の時に撮影したい所です。

▲ ベーツァウからはオーストリア⇒スイス⇒ドイツと縦断して156㌔を走り19:00、今夜の宿泊ホテルに到着です。

▲ 今晩の宿泊は余部のような鉄橋下にあるホテルライオン(Hotel Löwen)です。2部屋あって、とっても広い部屋でした。これで一人は寂しい限りです。

▲ このホテルはレストランが有名だそうで、この日は満員御礼でした。私たちもすぐの夕食にありつけられませんでした。サラダをつまみにビールを飲みながら待ちました。
美味しい夕食にはありつけましたが、がっついて食べたので肝心の写真を撮るのを忘れました。

明日はドイツの余部鉄橋を走る蒸気機関車を撮り鉄です。どんなカマが走ってくるのか楽しみの夜でした。 Part 21へ続く

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