北方見聞録 北の大地、シベリア鉄道をちょっと見の旅 Part22 ウラジオストク駅、朝の流電、帰路

第10日目 7月18日

8:40  今回の旅に出て10日目、ロシアに入ってからは8日目、ロシア訪問最後の日を迎えました。当初はユジノサハリンスクから成田経由で帰国でしたが搭乗する飛行機便が休止となってウラジオストク乗継となりました。そして、これを利用してプラス2日間のロシア本土視察の機会を得ました。
最後に訪問したウラジオストク駅は日頃よく訪れている同じ大地の中国鉄路の駅と比較しますと小さく、約9,000㌔以上もの長い旅路の駅とは思えないスケールでした。昔からそれほど多くの鉄道利用者はいなかったのだろうと推測します。

10時過ぎにはホテルを出発して帰国の途につきます。もうウラジオストク駅は撮りましたが朝の散歩にと出かけました。

▲ 鋳物製のベンチです。これは間違いなくシベリア鉄道開業時から使われていた物と思いますが・・。

千住のヤスベイさんとお逢いしましたら、なんと我々が初日に見た、我々が勝手にクモハ52と呼ぶЭР9系初期型が朝の通勤列車(8:04着)に使われていたとの報告を受けました。是非とも撮りたかった電車ですが、昨日は車庫に入っていたようで姿が見えませんでした。データをいただきましたので発表させていただきます。
▲ 8:04着の Hадеждинская 始発の6344列車のようです。車内はどうだったのか、木製のベンチシートは間違いないと思いますが、見てみたかったですね。

▲ 2番線に留置されていた客車達、荷物車編成のようです。

▲ 昨日、本線を回送していたT3M2K-2365号機と同じT3M2у形-9240号機です。こちらは入替機として運用されていました。

▲ 9:15 ヤード側から見た1番ホーム~3番ホームの様子です。

▲ 9:17 ЭП1 309号機275号機重連牽引のハバロフスクからの夜行寝台列車が到着しました。

▲ 降りられた皆さんは荷物を持って跨線橋の階段を上がって行かれますが、辛そうですね。身障者の方は見られませんでしたが、エレベータが欲しいところです。

これで撮影は切り上げました。空港へは丁度良い時間帯に空港快速がありませんのでタクシーを頼みました。来たのは右ハンドルのトヨタプリウスの中古車でナビは日本仕様のままでした。

▲ 10:48 10時半にホテルを出発、混み合う市内を抜けると高速道路に入りました。昨日撮影時に見た海の橋を渡って空港を目指します。


▲ 11:09 鉄道空港線とオーバークロスをしました。そして約50㌔を約40分で走り、ウラジオストク空港に到着です。鉄道なら空港快速で54分ですので車で来た方が随分と早かったです。これなら所要時間が長く、運行本数も少なく、またバリアフリーでなく荷物を持っての移動に不便なウラジオストク駅から鉄道利用して空港へ向かう客は少なくなるわけです。不人気なのが分かりました。

▲ チェックインは1階、その後はエスカレータに乗って出発ロビーへと向かいますが、長蛇の列で搭乗券を受け取ったのは12:24と、1時間近く並ばされました。

【  別のアライアンスチケットなのにJGC特権が使える 】
 チェックインカウンターに並んでいてびっくり、我々の手配したのはスカイチームのアエロフロート・ロシア航空(SU)なのですが実際の運航はオンワールドグループのS7航空(S7)で、シンガポール航空SQ)と、日本航空(JL)の共同運航便となっています。4社もの共同運航便は初めてですが、これならひょっとしたら会員となっていますJGCの特権が使えるのかもと、JALグローバルカードを添えて手続きをしますと、ラウンジチケットが添えられました。もう一人同行者も特権が使えますので相談の上、千住のヤスベイさんと一緒にチェックインとなりました。
▲ 受け取った搭乗券とラウンジのチケットです。元々の搭乗会社はアエロフロート・ロシア航空(SU)ですのでJGCの特権を使うことはできないと思っていましたが、実際の運航がオンワールドグループのS7航空(S7)で、日本航空の共同運航便であればJGC特権が使えるようでした。こんなケースは初めてでしたので、これが間違いなかったのかを断言できませんが、ウラジオストク空港での発券担当者はOKとの結論を出したようです。何でも自分で思い込まず試してみる事も必要と勉強になりました。

【 アルコール飲料が有料のラウンジ 】

▲ 12:48 出国審査を終えて入ったラウンジです。さあ、冷たいビールを飲んでと思いましたが頼むと有料との返答です。今まで世界各地の空港ラウンジには入ってきましたが、有料とは初めてです。値段は大瓶1本で300ルーブルですので約600日本円と高い!
止めて食事だけにしました。
▲ 大したものはなかったのでピロシキを中心に選びました。ゆったりソファーに座れたの良かっただけのラウンジでした。

▲ 14:08 フライト予定時間は13:30なのですが約30分は遅れました。鉄道は時間きっちりで発着しましたがロシアの飛行機は時刻厳守は守られていないようです。
▲ 15:20 機内食は離陸後1時間以上してから、日本本土に近くになってから出されましたが、サンドイッチとジュースだけです。アルコールは機内でも提供はされずでした。
タブレットの矢印は現在位置です。

◀ 搭乗したのはA320形機、最高スピードはそれほど上げずの900km/h以下でした。▲ 15:25(日本時間) 成田空港に無事到着です。手前の黄緑色がS7航空機です。

▲ 成田から帰宅へのきっぷです。ジパング倶楽部会員となって初めての30%割引です。のぞみには適応されず、ひかり乗車となるのは残念ですが、年金暮らし生活者には我慢も必要です。
① 成田16:22(成田エクスプレス)⇒17:17東京17:33(ひかり)⇒20:11京都
② 京都20:17⇒20:28長岡京

20:40 いつも駅まで車で来てくれた迎えはもういません。重い荷物を引きづりながら自宅に帰りました。待つ人のいない海外からの寂しい帰宅はこれで2回目です。慣れるしかないのかと問いかけました。

 

『紅葉の赤沢森林鉄道 2017年』

北方見聞録 北の大地、シベリア鉄道をちょっと見の旅 Part22 ウラジオストク駅、朝の流電、帰路」への1件のフィードバック

  1. ぶんしゅうさん、お帰りなさい。

    樺太(サハリン)の現状を目にすることが出来ました。有り難うございました。

    昔、日本だったのがよく分かるご説明と画像に感嘆しました。

    浅田次郎著「終わらざる夏」を読んで、ソ連の卑劣なやり口を知りましたが・・・

    これからも、いろいろ沢山ご教示下さい。

    お身体をくれぐれもお大事になさって下さいね。

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