静岡編に続き山梨他を紹介したい。まず、山梨県側であるが、山容が綺麗で河口湖など湖と絡めた美しい風景写真をよく見かける所である。しかし、山梨県側は全体には裏側にあたり逆光気味になるので、特に鉄道写真は少ないようで、古い写真はほとんど見かけない。最近は果敢に挑戦した作品も出てきたので私もその真似事をしてみた。順光でない場所では雪の白さなどがつぶれてしまい難しい撮影になるが、これを乗り越えると思わぬ好作品が生まれるのかもしれない。
JR中央線も新府~穴山l~日野春~長坂~小淵沢あたりも右に八ヶ岳、左に甲斐駒と抜群の風景が続く。この中で穴山~日野春には僅かであるが富士山をバックにした写真が撮れる場所がある。有名撮影地であるが、徒歩で行くと30分はかかる。時間帯にもよるがここも逆光気味である。2002.1.6穴山~日野春 437M甲府発松本行き115系↓
この場所も有名撮影地で富士山がよく見える。列車が大カーブするのでいろいろな角度から撮影ができる。新府駅からすぐの場所。甲府盆地内でも富士山が見えるので今後さらに注意して撮影場所を探してみたい。2002.1.6 新府~穴山上り183系回送↓
富士山の世界遺産登録で株価急騰の富士急。JR東もシーズン土日にE257系による快速「山梨富士号」を新設するとのこと。(13.5.21日経) また、富士急社長は富士山5合目までの延伸構想を明らかにし、その中で成田空港からの直通運転も目指すとのこと。(13.6.20日経) 道路より環境問題の負荷が少ないことはいいのだが、問題は収支が合うのかということである。富士山の独立峰としての美しさを前編で述べたが、例えばスイスのユングフラウ鉄道のように連続した車窓風景の売り物が通年提供できるかどうかここが疑問である。リゾート事業は魅力的にうつる部分もあるが、雨の日、風の日、寒い日もあり、通年営業の覚悟ができるかどうかである。
富士急は富士山を入れて撮れる場所が限定されている。写真は寿~三つ峠の定番地で工場敷地に入ることにもなるのでその場合は注意が必要である。他にも工夫すれば見つけることは不可能ではないが、全体に好撮影地は少ない。むしろ付近の山などに登れば思わぬポイントが見つかるのかもしれない。2010.5.21寿~三つ峠大月行き1308+1208↓
神奈川県は小田急の新松田駅から小田原より徒歩10分の酒匂川橋梁付近がバックに富士山が入る定番地である。この他の神奈川県では小田急線秦野、渋沢、善行付近、江ノ電腰越、鎌倉高校付近、JR平塚付近、御殿場線東山北付近でも見られる。2012.2.20 新松田~開成 小田原行き快速急行8000形10連↓
東京都も到る所で富士山が見えるが、静岡県や山梨県のようにはいかず、やはり小さくなるので望遠レンズも必要である。よく調べてはいないが、意外なところとしては南武線や多摩都市モノレールでもよく見える場所がある。まずはJR中央線多摩川を渡る新旧通勤電車。2007年2月15日立川~日野 上りE233系と下り201系↓
私の家からも富士山を眺めることができる。次の2枚は近くの京王相模原線の昼と夕刻の富士山がかろうじて写っている写真である。1枚目は2013年1月15日雪晴れの京王堀之内~南大沢を行く9740先頭の若葉台行きで最後部車両の上あたりに見えるのが富士山である。2枚目は2013年1月1日の夕刻同じ場所での快速新宿行き7000系。↓
京王高尾線でも京王片倉~山田で撮影できる。ここは下り列車の後ろ狙いが無難であるが、敢えて上り列車を狙った。2013.5.4 各駅停車新宿行き8722↓
最後は埼玉県である。大宮に近い川越線で通勤路線であり東京臨海高速の車両も乗り入れてくるがこのあたりは意外とローカルで晴れた日には富士山はよく見える。この他有名な撮影地でハスヒガといわれる蓮田~東大宮でも見ることができるし、千葉県では内房線佐貫町~上総湊も東京湾の先に富士山が写る。こうしてみるといろいろ遠方からも眺めることができるのでやはり富士山は大きな山であることがわかる。2009.11.3川越線南古谷~指扇205系新木場行き↓
小海線と裏富士の組み合わせ写真があるとか。老人は見たことがない。須磨の大人撮影なのかしら。老人は中央線富士見駅から車で20分ばかり上がった八ケ岳裾野にあったバンガローで過ごした時、この時の裏富士の姿が今も眼に焼き付いている。鉄道と絡む話でなく、失礼いたしました。
タイムリーな富士山を、しかもすがすがしい姿で、鉄道までもを絡めて見せていただき感激でした。どの富士山も見事でして、さすがに我が国が誇る世界遺産です。
絶え間なく見え、少し遠出すれば撮影もできる関東地方居住者がうらやましい限りです。30年ほど前、東海道を半月に一度往復していた時代でも、見えるのは12月から2月までのわずかな期間だけでした。今年の正月4日、下りの東海道は快晴でよく見えました。車窓から撮影の画像を来年の年賀状にしようと保存しました。昔、富士山とD52を何度も試みましたが、1965年12月、東京出張の前日にやっと撮れました。この日は雲の影響が一日中ほとんどありませんでした。ただ富士をバックに煙を吐く蒸機はどうにもアングルが撮れずに良い写真はありません。さしずめ「富士と煙」といった具合でした。我慢して見て下さい。投稿します。
乙訓の老人様
室町BOXあたりで見たような気がしたものですが、そういえば小海線は野辺山最高地点から坂を下ると白樺林のような山の中を走り、小淵沢手前の大カーブまで何も遠方の風景は見えなかったですね。小淵沢で見えなければ八ヶ岳山麓に行けば見えたのでしょう。どうもボケの進行が止まらないようでお騒がせしました。
tsurukame様
散歩がてらに撮った写真が多いです。富士山は年賀状向きですね。甲山はそうならないでしょうか。昔、甲山はトロイデ式(鐘状)の死火山と習ったことがあります。
富士山ですが静岡県側なら晴れておれば5月くらいまでまず見えると思います。東京付近は冬場で雨上がりの快晴でさらに風が強い日はよく見えます。江戸時代の版画ではえらく大きく誇張して描かれていますが、あの時代は公害がなく綺麗に見えたものと想像します。富士見坂とか富士見ヶ丘とかそういう名前が残っているのをみると富士山も庶民の日常生活にも溶け込んでいたのでしょう。tsurukame様といえば加太の蒸機D51とばかり思い込んでいましたが、「富士と煙」は是非お願い致します。