保存蒸機とその現役時代(19)

西村雅幸さんに地元で撮っていただいた保存蒸機D51860とその現役時代である。D51860は1943年11月に鷹取工場で製造(製番18)された戦時設計の機関車で説明板によると山陽、山陰で活躍とある。福知山時代が結構長かったようで最終的には1972年9月新見区で廃車となり翌年福山市に貸与されて同市曙4丁目の曙公園にワム88035とともに保存されている。保存場所は福山駅から南東方向約4~5kmくらい離れた海に近い場所である。車でないとアクセスは厳しいようだ。

2013.8.27 福山市曙4丁目曙公園に保存のD51860+ワム88035▼

s-13.8.27福山51860西村氏

この位置から見ると戦時設計の角型ドームがよくわかる。▼

s-D13.8.27福山51860後方西村氏

高校生の頃、自宅から自転車に乗り、報徳学園の前の武庫川沿いを甲武橋をめざし、橋を渡って西国街道を伊丹に向かった。伊丹駅は織田信長に攻め落とされた荒木村重の伊丹城の一部を使っているという。当時は勿論単線のローカル線であったが、今は頻繁に電車が行き交う複線の重要路線となり車窓から眺めても付近の景色は様変わりして昔日の面影はない。

1962年11月18日 福知山線伊丹駅に停車中の上り貨物D51860[福知山]        保存機と異なりシールドビームの前照灯に集煙装置と重油併燃装置付き▼

s-67.10.18伊丹D51860_

 

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