2015年 西方見聞録 トルコ鉄路の旅 Part1 旅立ち トランジットの難点、トルコのSIMカード

今回の西方見聞録の旅は、トルコ鉄路の訪問です。昨年、東欧バルト諸国(ボスニア・クロアチア・セルビア・ブルガリア)を訪問して、トルコのイスタンブールから帰国しました。また、今年2月にはルーマニアハンガリーのブタベストを訪問しました。今回は昨年のイスタンブールから始め、トルコ鉄道の夜行寝台列車乗り鉄旅を楽しみ、トルコ内陸部を訪れます。昨年7月にようやくイスタンブール近郊まで延伸開業した高速鉄道の乗車と各地のトラム、トルコ最後の蒸気機関車撮影が目的です。
01_トルコ鉄道Map▲ 青色がトルコ鉄道(TCDD)の路線、緑色は高速鉄道(YHK)路線です。

【 トルコ鉄道 】
トルコの国土面積は日本の約2倍、トルコ鉄道の総延長は約11,000㌔、開業は日本の1872年(明治5年)より早いオスマン帝国時代の1856年(安政3年)で、今から159年前でした。最初の開業区間は地中海に面したトルコ西方のイズミル~アイドゥンの130㌔。イギリスの会社によって建設営業され、以降はフランス・ドイツも加わって外国によっての建設が進められていきました。

鉄道が最盛期だったのは第2次世界大戦までで、以降は道路網整備に財政投入が向けられ、今は国内輸送の約4%を占めるのみに減少しています。複線・電化等の近代化も遅れているのが現状ですが、2009年に初めての高速専用鉄道(アンカラ~エスキシェヒール)が開業、約4,000㌔を目標に徐々に延伸されてきています。都市部も整備が強化されだし、道路渋滞もあって利用客が増えて来ているようです。

今回の旅にお誘いはいつものO氏からで、奥様もご一緒されます。私も家内が4月に定年を迎えて、勤務は続けているものの長期休暇が取れるようになりましたのでアフリカのエリトリア訪問から4年ぶりに一緒に連れていく事にしました。
ご同行されるのは、大会社の会長さんでありながら熱心な海外鉄ちゃんでもあるT島さん、S木さん、HGさんと、お馴染みのメンバー7名で、欧州人グループと一緒にトルコで唯一走行可能な蒸気機関車をチャーターしてフォトランを楽しみます。


第1日目 9月1日
DSCN0012_100① 長岡京7:32(JR快速)⇒大阪/

② 梅田(地下鉄)⇒なんば/
③ 難波8:30(ラピートβ)⇒9:09関空

関空へは運賃が最も安く、所要時間も最も早い、いつものルートで向かいます。

④ 関空10:45(JL6803)⇒14:55ヘルシンキ

【 航空券の選択 】
今回は家内との2人旅です。目的地イスタンブールまでの空路は安い方が良いに決まっていますが、JGC会員ですのでラウンジが利用でき、マイレージも結構貯まるJAL便を優先します。しかし、残念ながらJAL公式HPを見ますと、日本からの直行便はなく乗継(トランジット)を必要とします。それも一旦羽田か成田に飛び、欧州ではパリまたはロンドンで乗継しますので2回のトランジットになります。また運賃も関空から直行便が飛ぶトルコ航空の2倍近くになり、これではいくら中国・台湾線の往復航空券が購入できるマイレージのマイルが稼げると言っても割高になってしまいます。

調べていくとJAL公式HPからはネット掲載されてはいなかったFINAIR機材での共同運航便+トルキッシュ航空乗継でイスタンブール往復を電話受付で購入できるのが分かりました。
運賃も一人往復120,350円(79,000+41,350(税等))と他の格安航空券と比べて差は大きくなく、稼げるマイルを考慮すると割安にもなります。FINAIRに初めて搭乗するのも魅力でした。このチケットは10,000円を追加すればヘルシンキで途中降機(ストップオーバー・超過滞在)が出来るそうです。これを利用してのフィンランディア鉄路旅も出来ます。今回は購入後に分かりましたので変更出来ませんが次回は選択肢になります。
DSCN0014_200【 アップグレードの期待を持たせるチェックイン】
9:20 搭乗手続きは、JALではなくFINAIRの会員専用チェックインカウンターです。並ばなくとも良く、快適旅が始まりました。開口1番、カウンター嬢は、「今日は搭乗客が多く、オーバーブッキングしています。お客様はJGC会員ですのでアップグレードさせていただきますが、奥様は違いますのでそのままエコノミーと席が離れますがよろしいでしょうか?」と聞かれます。
家内は自宅でも寝場所を選ばないタフネスで、一応顔を見ましたが問題ないとの返答です。国際線のビジネスとなると座席以外に機内食や酒類も違いますので、即答OKを出しましたが、「まだお客様が全てチェックインしておられませんので確定次第に搭乗券は、搭乗口で差し替えさせていただきます。」との追加案内でした。JAL搭乗時でも以前はよくアップグレードをしていただきましたが即時発券でした。搭乗口で差し替えとは初めて聞きました。期待が少し不安に感じましたが幸先良いスタートになると喜びました。

【発券されないトランジット便の航空券】
またヘルシンキからの乗継便のチケットが渡されないのでカウンター嬢にお聞きますと、「イスタンブールへのトランジットは私も勤務して以来、初めての経験です。よく分かりませんので少々お待ちください。」と言って、電話で問い合わせられます。そして、「イスタンブールまでご搭乗されるのはトルコ航空で、会社も航空会社グループも違っています。トランジットされるヘルシンキでお渡しになるだろうとの事です。

確かにFINAIRはJALと同じワンワールドGですが、トルコ航空はANAと同じスターアイランスGと違っています。発券できない理由は理解できましたので、「それではヘルシンキ空港内のどこで受け取れるのですか?」と聞くと、また電話をされて問い合わせられます。
そして、「ここ(関空)ではよく分からないようです。ヘルシンキ空港では、トランジット手続き前に航空会社カウンターがあるとの事です。ここで受け取れると思われます。」と、ハッキリとしない返答です。これには困りました。私もこんな経験は初めてで、不安が残りました。

▲ FINAIRラウンジはJALとは反対側の北ウィングにありました。最近リニューアルされたJALラウンジとは違って貧弱感がありますが、空いていて深々としたシートのゆったり感は快適です。パンとおにぎりをとっての朝飯、ビールと日本酒を飲みながらタブレットでネットを見て、フライトを待ちました。
DSCN0039007▲ 10:26 搭乗時間の案内が告げられました、行って見ると搭乗口付近は待合客で満席です。搭乗口カウンター嬢に航空券を見せてアップグレード券への差し替えを求めますと、「今日は、搭乗されないお客様がおられましたのでオーバーブッキングにはなりませんでした。ご案内しましたがアップグレードはなくなりました。申し訳ございません。」との返答でガッカリです。これならチェックイン時に粘って受取っておくべきでした。期待だけ持たせるとはあんまりです。

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▲ 11:59 機内食はまず飲料サービスです。熊の絵が描かれたフィンランドのカルフ (Karhu)ビールを選びましたが、アルコール度数は髙く、5.3%です。CAさんは日本人スタッフも搭乗していましたので、トランジット情報をお聞きしますが、分からないとの事でした。

DSCN0058012DSCN0051010▲ 12:54 機内食が出てきました。あまり期待しない方が良いとのネット記事にありましたが、これならまずまずです。美味しく完食しました。

12:01 飛行機は日本海を越えて大陸上空へと入っていきます。これからが長い欧州便です。いつしか寝込んでいきました。

DSCN0063014▲ 13:08(日本時間;19:06)、ヘルシンキまで約1時間50分前に提供された夕食?です。

DSCN0067015DSCN0070017▲ 13:24 大陸を横断して到着間近です。
座席モニターで表示されるフライト状況は他とは違って計器を模したFINAIRです。

DSCN0074018▲ 15:01 定刻にヘルシンキ空港に到着。搭乗客の殆どはトランジット客で手続所は長蛇の列です。左手方向は出口ですが降りられる搭乗客は殆どおられません。
トランジットなのですが検査は何処の空港よりも厳しく、日本人客以外は手荷物を開けられての長時間を要しました。日本人客は世界の何処でも信用厚いものがあるなあと実感します。しかし、降りてからここまで、トランジットするトルコ航空のカウンターは何処にもありませんでした。

▲ 2009年12月に全面リニューアルされたヘルシンキ・ヴァンター国際空港内はとても綺麗で、清掃も行き届いています。トランジット検査後、トルコ航空カウンターを探して空港内を歩き回りますが見つかりません。トランジット時間は3時間半もありますので慌てず、空港係員を見つけては聞くのですが、なぜか知らないとの返答ばかりです。フライトサインボードを見ても時間がありすぎて、搭乗ゲイトすら表示されていません。これには困りました。

ひょっとしたらJAL便が利用できる会員ラウンジに行けば何か分かるかと思い、FINAIRラウンジに行き、受付カウンター嬢にJGCカードを提示して相談しました。すると日本語は通じませんでしたが、トルコ航空事務所に電話をしていただいたようで、「搭乗ゲートは34番です。フライト30分前にはゲート前にカウンターが設置されて係員が来ます。この時にチケットをお渡しできるそうです。」との明快な返答をいただきました。搭乗前にカウンターが設置されるとは・・、これでは何処を探してもカウンターなどなかった訳です。ほっと一安心です。

今までトランジットはあまり経験がなく、あっても同じ航空会社か共同運航便でしたので2枚のチケットを最初に受け取っていました。今回は特殊な例だったのでしょうが今後に役立つ経験が出来ました。
DSCN0087_1025DSCN0086024▲ 搭乗ロビー内にあった日本食レストラン。うどん・ラーメンは何と、15.9€(約2,200円)、エビの天ぷら9.9€(約1,400円)、枝豆4.9€(約680円)と、海外空港価格です。

 

⑤ ヘルシンキ18:25(TK1764)⇒21:50イスタンブール

DSCN0099_100▲ 17:50 フライト40分前にイスタンブール行きが出る34番ゲートに行くとTKカウンターが設置されました。直ぐに名前を呼ばれて、ようやくチケットを受け取る事が出来ました。

DSCN0100029▲ 搭乗したTK1764もほぼ満席です。以前に搭乗した関空⇒イスタンブール直行便ではスリッパ等のアメニティが提供されますが、3時間25分の短いフライトとあってはこんなサービスはありませんでした。

DSCN0107031▲ 19:39 夕食はボリュームあるトルコ料理が出ました。珍しく金属製のナイフ類が提供されます。ビールを飲んでワインを注文してゆっくりとイスタンブールへのフライトを楽しみました。

DSCN0103030 DSCN0111032DSCN0113033▲ ヘルシンキからイスタンブールへは、ほぼ真っ直ぐに南下します。

21:50 定刻にイスタンブール・アタテュルク国際空港に無事到着、バスに乗っての入国審査場行きです。

到着入国審査後、ATMでトルコリラのキャッシングをしてから次はIpadに装着するSIMカードの購入です。

02_SIM_100DSCN2695_100【 トルコのSIMカード 】
最近どこに出かけるにもIpadは必需品となってきました。特に内蔵されているGPSを使って、今いる場所をGoogle地図で確認出来る機能は便利で安心感が出ます。
また目的地への経路・時間をナビゲーション表示できますので初めての土地での移動には役立ち、欠かせません。
今回もホテルに向かう案内、撮影地の確認等で随分とサポートしてくれました。

トルコには、Turkcell、Vodafone、Aveaの3社のキャリアがあります。到着ロビーに3社のショップがあると調べておいたので、最初に並ぶ客のいないTurkcellに行きましたがSIMカード販売時間は終わっているとAveaを指差されました。客は一人だけで待ち時間は少なそうです。

SIMカードを買うだけなら直ぐですが、装着してから開通手続きをするのは大変面倒です。トルコ語を話せないと出来ませんので、Ipadとパスポートをカウンターに置いて「これに挿入して開通作業をしてもらいたい。ネット接続だけに利用します。接続速度は3G、使用期間は1ケ月間です。」と申し上げますと、パスポートをコピー、登録書類を出されて何やら書き込んでおられます。最後に私がサインをして、後は開通作業時間待ちです。手続き・作業の所要時間は約30分間、ネットが見られるかどうかを確認してから料金の100TL(約4,000円)を支払って完了でした。

【 ホテルが見つけられない 】
23:20 到着してから1時間30分が経過してようやく空港を出ました。予約してあるシルケジ鉄道駅近くのホテルへと向かいます。所要時間はTaxiで約30分ですが、メトロ・トラム乗継だと約1時間強もかかり、終電は24:00ですので乗れるかどうかが心配でした。前もって送迎Taxi予約も一旦はしておいたのですが、料金は相場が50~60TL(約2,000~2,400円)なのに30€(約4,200円)と高く、「SIMカードを買うので空港を出られる時間が確定できない。多分23:30ぐらいにはなるかも・・、」と連絡を入れると、「到着便に合うように待っています。時間が遅くなるのには対応不可。」と、あっさりと断られてしまいました。
空港メトロ駅は前回帰途に利用していますので迷わず到着。メトロは直ぐに入線してきて乗車できました。

00:30 途中でトラムに乗換えてシルケジ鉄道駅前には無事到着。ところがトラム通りに面して分かりやすいと思っていた電停直ぐのホテルが見つかりません。前回、この辺りはトラム撮影に励んだ地域でしたので問題なく見つかると思っていたのは失敗でした。
イスタンブールの夜は遅いのでまだ営業中の飲食店は沢山あります。周辺の店を片っ端に聞いて参りますがどこも知らないと申され焦りました。Ipadで表示される地図にもハッキリと位置情報が出ていますが、そこにはありません。
DSCN2729困っていますと聞いていたレストランのボーイが走ってきてここだと案内してくれました。

このホテル名は”Neo Suites Old City”なのですが、看板表示はなく、トルコ菓子店舗の上がホテルになっていたのです。
以前にドイツの蒸気機関車祭りで泊まったホテルもパン屋レストランの2階で迷いました。せめて正面に目立つ看板でもあれば問題なかったのですが・・・。

▲ 午前1時近くになってのチェックインですがまだ開店中のお菓子屋さんです。ウエルカムのチャイと看板のお菓子が振る舞われます。家内は甘い物が大好きですので喜んで選んでいました。
部屋はとても広く清掃も行き届いています。アメニティもしっかり、いつもチェックするお湯の出も良く、これでバスタブがあれば言う事ありません。宿泊料は現地払いで83.5€(11,527円)、一人で泊まるには高いですが2人なら納得です。前回4連泊したホテルは部屋・宿泊料も半分以下でした。今回は家内を想い奮発しました。

日本との時差は6時間、日本では午前7時です。長い1日目が終りました。今回もスムーズにはいきませんでしたが何とか乗り切りました。明日は、トルコ鉄道乗り鉄旅実現のために切符の購入です。その後高速フェリーに乗船してブラサ(Bursa)へと向かいます。いつもと違っての強行軍ですので乗り切れるか不安もあっての就寝となりました。  Part2に続く

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