2015年 西方見聞録 トルコ鉄路の旅 Part12 SL撮影ツアー 開始からつまずく

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DSC_1751002DSC_1802_100▲ 今回の牽引機は、2010年11月に動態保存された56548号機です。トルコで現在走行できる蒸気機関車は、これ1両だけです。
こちら側ではいつでも発車OKな姿ですが、反対側では何と動輪をつなぐカップリング・ロッドを外して懸命の修理が続けられていました。

【 5600形蒸気機関車 】
元々の設計はドイツBR52形で、1943年製にトルコの蒸気機関車製造会社ÜLOMSAŞで、53両がコピー製造されました。52形は、ドイツ占領下の大戦時にはヨーロッパ各地で走りました。ドイツ以外にソ連、ポーランドでも製造され、総両数は世界最多の7,000両以上と言われています。
車軸;1E、全長;22,975㎜、重量85,7 ㌧、動輪径;1,400㎜、過熱面;63.7㎡、ボイラ圧力;16.0kg/cm²、最高速度;80km/h、出力;1760HP。


第6日目 9月6日 その1

今日からトルコに動態保存機として1台が残る蒸気機関車をチャーターしてのフォトラン開始です。今日は、伝統的な山村集落、橋、峡谷、台地が点在するYesilhisar― Arapliの渓谷越えを終日撮影予定です。
01_トルコ鉄道MapDSCN10170106:50 ホテルで朝食後、荷物を持ってチャーターバスに乗車、カイセリを出発しました。

車中でリーダーから今日の予定や注意事項の説明がありますが、ドイツ語と英語です。サッパリ分からないので皆さんが聞かれてそうだろうと思われる訳を集約しながら理解します。
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▲ 7:20 最初に止ったのはガソリンスタンド(GS)、給油だけでなくGS内にあるコンビニで昼食の買い出しです。ドイツではGSにコンビニが併設されているのをよく見かけました。トルコでは街中に日本のようなコンビニはなくスーパーか小売店での買い物になります。一方GSでは移動時の必要物が揃い、中には飲食できるコーナーもありますので便利です。

7:30 日本のコンビニとは比べようもありませんが、皆さんの求める買い出しを済ませてGSを出発、ツアー列車に乗り込むYesilhisar駅を目指します。鉄道線に沿った整備された一般道路を70~90km/hでぶっ飛ばしての快走です。鉄道線には貨物列車が見えました。旅客列車はほぼ皆無に近いこの区間ですが、貨物は運行されているようです。

02_Yesilhisar駅Map_100DSCN1041021DSCN1037020DSC_1788007

38.365351,35.084367

8:10 Yesilhisar駅に到着。赤いディーゼル機関車”DE24-152号機”に隠れていますが後方に蒸気機関車の煙が見えました。Google座標;38.365351, 35.084367

DE24000形ディーゼル機関車
無煙化のために1970年から投入された、アルストム社製の電気式ディーゼル機関車です。アルストム社からの技術供与を受けて、ÜLOMSAŞTürkiye Lokomotif ve Motor Sanayii A.Ş)にてノックダウン方式で1984年までに418両が製造されました。TCDDでは車両番号頭文字”DE24”は、DE=ディーゼル機関車、24=2400HPを言うそうです。
DE24000形の出力は、2360HP(1760kw)、軸配置:Co’Co’、全長:19,040㎜、車幅:2,700㎜、高さ:4,172㎜、車重:113㌧、最高速度120km/h。

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▲ 用意された客車は4両、左から2軸ボギー車で内部は木造作りで木製シートが並びます。我々日本人Gはこちらにしました。次の2両はソフトシートの2軸車、その次はコンパートメント式の4軸ボギー車となっています。参加者には十二分に席がありますので、それぞれ好きな車両での乗車です。

DSC_1758005DSC_1760006▲ 8:38 カイセリ方面からの貨物列車が入線してきました。切り離してこちらに来た牽引機はDE22-029号機DE2200形ÜLOMSA、1985年~1989年に86両が製造されています。出力は名前の通り2200HP、GEのコピー機です。

DSC_1764_100▲ 9:16 直ぐに反対側からDE22-053号機牽引のタンク車編成が入ってきて列車交換です。この路線は単線非電化で次のArpli駅までは18㌔もあります。Adanaに向かう幹線ですので結構頻繁に列車が運行されています。

01_TCCD路線図_撮影地0200▲ 赤線は今回撮影する区間です・各駅には〇〇+〇〇の表示がありますが、左が起点からの営業㌔、右は海抜mです。駅間距離が長く、勾配が急なのがお分かりといただけると思います。

DSC_1789001▲ さて蒸気機関車ですが我々が着く前から問題発生、動輪のロッドまで外しての懸命の修理作業が続けられています。ベヤリングが焼きついたようで部品交換を必要としています。81961号作業車では車内で工作機・工具を使いながら手作業でサイズが合う部品を製作しています。直ぐに直せる状況ではなく、当分はかかりそうです。
チャーター列車とは言え通常列車ダイヤもあります。直せたとしても直ぐに走れることにはなりません。初日から大変な事態になりました。ツアー参加者の皆さんも心配そうに何とか直して欲しいと、修理を見守っておられました。

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▲ 9:00 ディーゼル機関車の運転手さんから「写真を一緒に撮らせてくれや」と、お声がかかりましたので快く応じますと、「まあ上がってお茶でも飲めや」と、運転席に呼ばれました。
運転席内には電熱器や食器類が揃っています。チャイを入れてもらって、しばし寛がせていただきました。

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▲ 9:53 今度はDE22-046号機が雑多な貨車を牽引して来ました。国内物流の94%は自動車で運ばれ、鉄道では4%しか運ばれていない。鉄道シェアは50年間で60%減少したと言われていますが、そもそも増大する物流に対して複線電化等の近代化が遅れて、対応できていないことが原因のようにも思えました。

DSC_1808_100▲ 10:13 我々が到着してより約2時間40分余り、作業員さんの懸命の努力によって、ようやく修理が終わったようです。機回しが終わるのを待って乗車しました。

10:30 発車合図が出ました。チャーター列車はゆっくりと駅を出てやがて渓谷に沿って次の駅Arpliを目指しました。 Part13に続く
※ また旅に出ますので続きは10日間は遅れる見込みです。ご了解願います。

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