四国 格安快適 早回り旅 〈1〉

1円で泊まり、1490円で飛行機に乗り、9500円で四国一周をする
贅沢な旅は、カネさえあれば誰でもできます。最小限の費用で、決して貧乏旅ではない、そこそこ上質な旅をしたい。これこそ時間に縛られない、われわれ老人世代の智恵の見せどころであり、特権であると思っています。
こんな思いを持って、情報の収集、周到な準備のうえ、先ごろ四国へ向かいました。このカラクリを説明しますと、1円は、あるビジネスホテルのチェーンが“70歳以上で誕生日当日”に限り1円で一泊できるというもの、しかも朝食付きで、フロントで金1円也をうやうやしく払ってチェックインしました。1490円は愛用しているLCCが時折、バーゲンセールを行なっていて、曜日などにもよりますが、うまく確保できると、運賃1000円台で四国まで飛行機に乗れるというもの、そして9500円の切符は、JR四国の“バースディきっぷ”、誕生月に3日間通用のフリー切符です。通常のJR四国の乗り放題切符は16140円ですから、約4割引です。
この6月、めでたく70歳を迎えた私は、これらの特典をフルに享受しての四国入りとなりました。

四国を回ると“バースディきっぷ”のポスター・チラシを何度も見掛け、販売に躍起になっているように見えた。車内改札、駅改札で、きっぷを見せると、“お誕生日おめでとうございます”と何度も言われた。

 

 

 

京都市電2000形に会いに行く

四国は、最近では年に一度は訪れていますが、撮影・乗車で洩れたところも出てきます。そこで、今回は行けなかったところを、早回りで見てみることにしました。まずは、松山の伊予鉄道市内線です。シナイセンのヤマモトさんなどから、松山は、鉄道線も軌道線もすべてオレンジ色に変更され、だいぶ印象が変わったと聞いています。なかでも、京都の人間にとっては、もと京都市電2000形の現状は気掛かりです。
2015年、伊予鉄道では、あらたに「IYOTETSUチャレンジプロジェクト」が制定され、すべての電車・バスを、愛媛のシンボルカラーのオレンジ一色塗りに変更することになった。2000形も従来のクリーム地に窓部がオレンジの二色塗りから、オレンジ一色に変更された。
あらたに制定された「IYOTETSU」の新ロゴが、電車は側面、バスは正面に描かれている。街はオレンジ色にあふれている。
以前のクリーム地に窓部がオレンジの二色塗りに比べると、今回のオレンジは、以前よりずっとマゼンタが多い。JR松山駅前の2000形
JR松山駅前を出て、単線区間の城北線方面に入る。正面の様相も変わり、さらに塗装も変更されて、京都の面影はなく、完全に松山の一員になった感じだった。

格安航空で松山入りしたのは夕方、すぐに宿泊先の大街道に向かい、停留場で暮色の街並みを行く、2000形を待った。

 

 

 

 

2000形が松山へ来たのは、昭和52年の河原町・七条線の廃止時、2001を除く、2002~2006の5両が海を渡った。下回りについては、他車に合わせるため、出力は45kwから50kwにアップ、台車は狭軌用の長軸車輪に取り替えて、京都市電時代のものを使用した。車体は、方向幕の二段から一段化、前照灯二灯の一灯化、塗色も改められた。前照灯二灯の位置には尾灯、標識が設けられ、のちに冷房化改造を受けている。大街道は、松山でいちばんの繁華街、スクランブル交差点が青になると、多くの人が渡り始め、2000形も人に囲まれる。

2000形は京都で12年、松山で42年にもなるから、京都時代の3倍以上も松山で働いていることになる。ほかの車両とも共通で運用されて、夕方ラッシュ時には、次々に電車がやって来る。

2000形は見られなかったが、大手町における、全国で唯一の鉄道線と軌道線の平面交差へも行ってみた。両者が顔を合わせるのは難度が高いと聞いていたが、15分ほどの間に、2回出会いをとらえることができた。

10 thoughts on “ 四国 格安快適 早回り旅 〈1〉

  1. 総本家青信号特派員様
    格安快適は私の場合は大人の休日JR東日本管内4日連続の条件付き新幹線を含む乗り放題切符です。以前は福井まで乗れたのですが最近は利用範囲が狭まってきていますがこれが一番です。飛行機は台湾線ほかで安いのに乗ったことがありますが、1490円というのは驚きですね。誕生日1円宿泊は大阪のちょっと物騒な雰囲気の街のホテルで泊まったことがあります。当時すでに若い外人さんばかりで爺さんは私一人でしたが無事でした。

    • 準特急さま
      いつもコメント、ありがとうございます。「大人の休日きっぷ」は人気のようですね。期間限定のため、期間中の新幹線は老人で混雑しているとか聞きました。当地にも、よく似たフリー切符がありますが、期間が短い割には値段も高くなり、使い勝手がよくありません。誕生日1円ホテルは、年齢に関係なく泊まれると勘違いする利用者が多いとみえて、申し込みした直後に、ホントに70歳以上か確認する電話が入ってきました。

  2. 古希になっても相変わらず戦闘的にお出掛けになってたいへん結構です。私も今年、市バスの無料乗車証をもらいましたが、今のところ医療機関をハシゴするのに活用しております。はやくリハビリを終えて社会復帰したいと思います。

    • 年寄りならではの特典は最大限に享受したいと思っていますが、唯一、私のところでは、公共交通機関に無料パスがなく、もっぱら歩いてばかりいます。京都市バスでは、鉄鈍爺さんが、最大限の利用をされていると聞きます。不死身だった井原さんも、だいぶガタが来たと聞いています。無料パスで早く治られるよう祈っています。

      • 申し遅れましたが大人の休日切符は若い人は使えません。切符は指定されたシーズンオフの4日連続使用で東日本用(他に北海道までのもありますが私は使ったことがありません)は15,000円ですから1日4,000円弱です。東京~青森が17,000円くらいかかりますのでその安さは驚くべきで、まともな料金を払うのは馬鹿馬鹿しくなります。ところで河さんがご指摘されておられます。伊予鉄オレンジ一色塗装は私もうんざりします。たくあん電車や緑一色のJR西日本を感じさせます。

  3. これはいい!
    さっそくわらくろや社長に言って『会長を男にする会』の公式行事の取り入れよう。

    • 賢明なわらくろや社長は先刻ご承知とは思いますが、ぜひ次の“男にする会”のコースには取り入れていただき、さらに男に磨きを掛けてください。

  4. 総本家青信号特派員様

    これは、これは、ま~ド派手なオレンジ?人参?パプリカ?
    目立つは目立つけど、センス的には・・・。
    元、京都市電も台無しや~とまで言ってしまいそうな。(笑)

    • いつも、ありがとうございます。撮影は、ちょっと派手めの設定で撮ってはいますが、ほぼこの雰囲気です。私も見た時は、ンッと思いました。考えますと、2000形は4回カラーが変わっています。デビュー当時のスカイブルー&クリーム→ほかの京都市電と同じ緑&クリーム→松山へ行ってからのオレンジ&クリーム→今回の赤に近いオレンジ一色です。こう見ると、いちばん最初のカラーが群を抜いて良かったと思います。

  5. 本欄で述べたLCCのバーゲンセールですが、一昨日からまた始まっています。30分後にアクセスしたものの、夏の旅行で考えていたコースは、すべて売り切れでした。バーゲン時の座席数は公表されていませんが、極めて少ないものと思われます。これに反して、もともと空席の多い区間では、さらにダウンした価格があって、今回の関空・松山は、ついに1000円という価格で、まだその時点での残席もありました。

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