東武東上線8000系10連Final-Run

東武鉄道8000系は1963年から1983年までの20年間に712両という私鉄界最大両数で製作された車両である。発電ブレーキを持たず経済車というイメージが強いが、台車はミンデンドイツ空気バネFS356で当時よく乗車した阪急の新型車のFS345と似た台車であったがどういう訳か阪急は空気バネではなく、このことがよく話題になった。なお、8000系の後期の車両はS形ミンデンである。関東地区では現在、ステンレスやアルミ車が全盛で鋼製車である京王6000系、小田急5000形などは消え、京成3300形も風前の灯である。このような状況下東武8000系も今回の東上線池袋~小川町間からの撤退により、伊勢崎線系統も含め支線、ローカル線の運行が中心になるものと思われる。

最近の東武鉄道では8000系のリバイバルカラーや6050系改造の展望車スカイツリートレインが話題を提供しているが、1月11日に行われたリバイバルカラーの併結運転を期日を間違えてしまい、やむ無く17日の10連のFinal-Runを撮影したので、過去の8000系の写真とともに報告させていただく。

2015.1.17 霞ヶ関~鶴ヶ島 小川町行き臨時列車8606  JRのイベントと異なりホームに撮影者がいる程度で私の撮影場所は私以外は一人しかいなかった。 ただ、このイベント列車は早期に満杯となった様である。 ▼s-15.1.17鶴ヶ島8606
同列車はどこで撮っても逆光なので後追いで撮ったのがこの8175▼s-15.1.17鶴ヶ島8175
東武8000系は昔はこのような色と顔をしていた。 2012.11.4 大宮公園~大和田 臨時列車8111F▼s-12.11.4

若き日の8000系 伊勢崎線小菅~北千住の荒川橋梁を行く浅草行き準急8102 白黒で色がわからないが上の写真の色であった。冷房装置はまだない。▼s-68.7.26北千住8102

東武東上線8000系10連Final-Run」への4件のフィードバック

  1. DRFCが出来る前に東武の車庫を訪問している。その時のことは以前「デジ青」で紹介した。形式分類が複雑で、奥野師匠に解説してもらったが理解できないところもあり、お尋ねしたのであった。その時に東武の63と言われた7800系の分類も教えて貰った。通勤型にトイレを設けるなんておかしな事をするもんだとも思った。旦那が全日本観光勤務となり、東武系と知りトイレの事を聞いてみたら「長距離運転が有り、そのためだ。うちの通勤車で伊勢崎、日光行きの中間車の連結部に行ってごらん、小便の匂いがするよ」と言われ、あるとき久喜から乗り連結面の空き座席に座ったとたん連結面から漂ってきたのは、まさしくその匂いであった。道理で空き座席になっている筈だと思った。8000系が登場したときには色見本編成が有り、決定したときには「何であんな色を!」と思ったのは、連結面の匂いを思い出したのかも知れない。最近の更新車は清潔東武を象徴しているように思われる。

  2. 1月17日、私は川越線西川越近くの東上線の踏切で撮影しておりました。ニアミスでしたね。そのあと、小川町の「見晴らしの丘公園」から俯瞰でこの列車の折返しを撮影。そして本来の予定であった鉢形~玉淀の鉄橋で8000を撮影してきました。近隣に住んでいながら、東上線の撮影は実質初めてでした。(昭和43年、川越線入間川橋梁で9600の貨物を撮影しておりましたら、前方の東上線に電機が牽引する貨物が現れ、慌ててシャッターを切りましたが、ブレてしまった1コマがありますが)東武鉄道は伊勢崎・日光・野田線を含めて、何故、昔、撮影しなかったのか今になって後悔しております。準特急様の写真を拝見しておりますと、その行動力には、常々感服しております。

  3. 乙訓の老人様
    朝早くまだ暗いうちから思い出のコメントをいただき有難うございます。東武の車庫と言えば西新井に住む娘が今月から私の家の近くに引っ越してきました。9か月の孫の面倒をみることになりましたが、そのうちに私の面倒をみてもらうことになるかもしれません。小便の臭いは開放的な昔の客車のデッキに近い部分がそうでしたし、逗子の旦那と乗ったロシアのアエロフロートTU134(DC9のような機種)やTU154(B727のような機種)の後部座席も臭っていました。ところで長距離列車の東武ですが、1967年7月9日に乗車した時の伊勢崎線の車内には「杉戸(現東武動物公園)ー浅草および大師線、亀戸線禁煙、上記以外でも混み合う時はご遠慮願います」との注意書きが出ていました。小便の臭いが付き物の長距離列車ですが、旅の楽しみも長距離列車が一番。次は東武の福島県にまで走る長距離快速列車のレポートを考えておきます。

  4. クモハ73106東ウラ様
    東ウラさんとは富士急線や烏山線で偶然お会いしたことがあり、東ウラさんのアクティヴな活動には恐れ入っております。今回はたまたまイベント列車を撮ったまでで本来の目的は各車両の通常の姿を冬場の順光で記録することにありました。JR西川越駅と東上線川越市~霞が関はそれほど離れていません。東上線はこの区間は家が少なくなり比較的撮影しやすい場所で2度ほど行っております。入間川に向かって行くあたりは結構撮影者がいましたがこの中に居られたのですね。

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