2015年 西方見聞録 ハンガリー鉄路の旅 Part43 ブダベストのメトロ博物館

DSC_7727010【 ブダベストのメトロ(地下鉄)Budapest metróhálózata
ブダベストのトラムはロンドン、イスタンプールに続いて世界3番目の地下鉄として1896年5月2日に開業しました。2015年3月現在、4路線38.6㌔が営業中で、当初開業した1号線は世界遺産に登録されています。
ゲージは全線1,435㎜ですが、電圧は、1号線のみDC550V、2・3・4号線はDC825V。 millfav3BKK(Budapesti Közlekedési Központ)によりトラム・バス・郊外電車と同一運営されています

詳細については公式HPをご覧ください。こちらです。

左は復元された当時のメトロです。
今日はメトロの歴史を勉強するためにまずはメトロ博物館へと向かいました。
※ 世界2番目のイスタンプールのメトロ、テュネル(Tünel)の訪問記はこちらです。


第18日目 2月28日 その2

01_14:05 部屋で休憩を取ってから支度を整えて街中へと出る事にしました。ブダベスト東駅地下のメトロ駅へと向かいます。
案内所に立ち寄って購入したのは72時間フリーきっぷです。
使用開始時刻から72時間使用できるこの切符は、4,150Ft(約1,843円)。
メトロ、トラム、バスとブダベストの公共交通機関全てに加えてハンガリー鉄道、ヴォラーンバスへの乗車、並びに平日に限り水上バスの1部ヴォラーンバスへの乗車、そして平日に限っては、水上バスD11、D12、D13にも乗船可能で、乗り放題です。観光都市だけあって、他にも訪問者に便利な切符が数多く提供されています。詳しくは交通局公式HPをご覧ください。
時間制切符は訪問者にとってはとても便利です。どうして日本ではこのような利用者側に立った切符がないのか不思議に思えました。
DSC_8094_100▲ メトロ主要駅コンコースにある案内所。ここでフリー切符が買えます。

DSCN9201_100▲ コンコース内に設置されていた周辺地図や路線図のディスプレイ。国鉄駅は古い建造物ですのでディスプレイはルーマニアとさほど変わりはありませんでしたが、メトロは新しいだけあってブカレストと比べると雲泥の差があります。

Metro_hev 1403まずはブダペスト東駅(Keleti pályaudvar)からメトロ2号線に乗車して3駅先、メトロ博物館のあるデアーク・フェレンツ広場(Deák Ferenc tér)へと向かいます。DSCN9231021

 

▲ 東西冷戦時代1942年に計画された駅は地下シェルターとしても考慮されて地中深い駅になっています。長いエスカレーターで下りてホームに向かいます。2号線は第2次大戦後、一時工事が中断されて完成は1970年4月4日でした。2004年から大規模な駅・車両のリニューアルが行われ一新しました。車両もアルストム製METROPOLIS、5両編成に置き換えられています。

DSCN9215018DSCN9220019▲ 車両は新しいアルストム製です。

デアーク・フェレンツ広場駅も地下深くです。
長いエスカレータを上り地下1階のコンコースに上がると、ここにも案内所がありました。
入って博物館の場所を聞きますと、案内所奥を案内されました。
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▲ 博物館の入場料は一般350Ft(約155円)。私は66歳と申しますと年金受給者料金280Ft(約124円)にしてくださいました。

また館内の撮影が出来るかとお聞きしますと、料金表を指差して撮影料として追加500Ft(約222円)を追加すればOKですとの説明です。
世界遺産にも登録されています貴重な資料の数々です。後からもう1度見れるとは、これはありがたい設定です。お支払して、撮影も楽しむ事にしました。

DSCN9231021▲ この博物館は、1号線の開業時から路線変更が行われた1955年まで使われていた路線・ホーム跡を利用して、1975年にオープンしました。その後メトロ開業100周年となった1996年に改装されています。
路線・ホーム跡を再利用しての展示ルームは地下1階にあり、カーブした細長いスペースで展開されています。入場しますと、ホールの奥に当時走行したメトロ車両が修理復元されて置いてあるのが見えました。

DSC_7701_200▲ 四角い前面です。何よりも車高が低く2,550㎜しかありません。トンネルの高さも車両屋根から100㎜と隙間程度には驚かせられました。撮っていましたら受付のお姉さんが来られて何やらと説明してくださいます。車両側面に行くと施錠されていた乗降ドアを開けて中に入ってくださいと案内されました。

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▲ 車体幅は2,400㎜と狭く、床面からの高さは最も高い中央部で2,135㎜です。天井からの車内灯等の突起物もありますので背の高い欧州人では頭がつかえる人もいたと思われます。
走行中に揺れる車内では吊革が頭に当たったでしょうね。

▲ 車体側面に取り付けられた金具はパンタグラフ昇降装置です。集電は第3軌条方式かと思いましたが、隙間しかないトンネルとの間にパンタグラフがありました。
台車も凝った造りです。曲げた台枠の上に運転席から両端の座席部分が乗っかっています。そのために運転席は押し上げられていて頭が支える高い位置にあります。

乗降口はホームとの段差が殆どない160㎜、レール面と床面差は400㎜の低床式です。工事掘削費を抑えるため、トンネル高さを低くするための工夫があります。

DSC_7710007▲ トンネルを出てきたところの写真を見てもよく分かります。

DSC_7706_100DSC_7709_23007▲ 1896年に開業した区間はシーメンスによりオープンカット掘削工法で建設されています。それもトンネル屋根が直ぐに道路になっている設計です。実際地上との出入口とは階段がわずかで乗り降りはとても早く出来て楽でした。

DSC_7772020DSC_7707_100▲ 広場や街路にに設置された出入口です。

DSC_7683003▲ 車両はまだオープンだった工事中に地上からクレーンで降ろされています。

▲ 博物館には単車とトレーラ-(クハ)を連結した2編成の3両が展示されていました。連結部分には総括制御するためにジャンパ線が設置されています。

DSC_7704008▲1894年にシーメンス・ウント・ハルスケ社により建設が始まり、ハンガリー建国千年祭の1896年にヴルシュマルティ広場から動物園(現在は移設)までの3.7㌔が開通しました。駅数は11駅で駅間距離は370m、地下を走るトラム感覚です。運転間隔も今と同様に2分だったそうですから待たずに乗れるメトロです。

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▲ 車種;SP FAV 11psz、製造;Schlick Vasöntöde és Gépgyár.、電装;Siemens und Halske、車両長;11,120㎜(10,470㎜)、幅;2,400㎜、出力;46.7kw×2、最高速度;50km/h、

※ 古い写真は、博物館で展示されていた写真を撮って使用しております。
15:25 約1時間の訪問を終えて、次の目的地は王宮の丘ケーブルカーです。地上に上がってトラムに乗って向かいました。 Part44に続く

2015年 西方見聞録 ハンガリー鉄路の旅 Part43 ブダベストのメトロ博物館」への2件のフィードバック

  1. ぶんしゅう様にお伺いします。ブダペスト最古の地下鉄線車輌がチキのお化けみたいなのは、隧道の断面を極端に狭くしたからで、例えば日立鉱山等の鉱員用軌道でも然りでした。しかしお金を取って運ぶ交通機関ですから、創業時はともかく、現在はどうなっているのですか。隧道を掘りなおした?次回以降に詳述されるのかもしれませんが、それまで待てない=後期高齢者の残り寿命は幾許もないのです!

    • 詳細につきましては乗車した紀行記で掲載しますが、駅はレトロ調にリニューアルされましたが狭いトンネルは以前のままで、車両もかつての雰囲気を残したショートタイプ3両編成が使用されていました。横に動くエレベータのようでもありました。今まで乗車したメトロとは違った雰囲気で楽しめました。

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