2015年 西方見聞録 ハンガリー鉄路の旅 Part46 世界3番目の地下鉄、ブダベストのメトロ1号線

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終点のメキシコ通り駅(Mexikói út)に入線するMillFAV 、3連接車ですが貫通ドアはなく背の低い小さな車体に乗降ドアは2つもあります。車両長29,560㎜、幅2,350㎜、高さ2,590㎜、3車体8軸、空車重量36.96㌧、座席数48人、出力66.5kw×4、最高速度50km/h、1973~1987年ガンツ製造です。地下を走行しますのでメトロとの位置づけですが、駅間距離や車両を見ますと低床式トラムそのものです。

余命幾許も無いと仰せられます須磨のご大老様からの勅旨を受取りましたのでミリアムメトロ(Millenniumi Földalatti Vasút)と言われていますブダベストメトロ1号線の様子をまとめて掲載させていただきます。

DSC_7726009Part43でも述べましたように1号線はロンドン、イスタンプールに続いて世界3番目の地下鉄として1894年に建設が始まりわずか2年余りの工期で、ハンガリー建国千年祭の1896年5月2日に開業しました。ミリアムメトロの愛称もこれによります。開業時は地下9駅、地上2駅の計11駅で、当初から運転間隔は2分ごと、1日当たりの輸送能力は35,000人、現在は103,000人(平日)がそうです。
1970年から、駅の移設・ルートの1部変更及び車両置き換え、当初の左側運行から右側運行に切り替え等の大幅なリニューアルが行われました。1980年代からは第2次リニューアルにより開業時を彷彿させる駅内装に復元されています。

01_1号線Map_01_駅名・駅間距離【 駅の様子 】 3月1日と2日の両日に全線を乗り鉄・撮り鉄しました時の写真をまとめて掲載させていただきます。 ※ 写真をクリックしますとボアアップします。

① ヴェレシュマルティ広場(Vörösmarty tér)、1970年移設
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▲ 開業当初の様子ですが美しい装飾建造物だった地下駅への出入口は現在はオープン様式に変わっています。
DSC_8777005▲ 到着したメトロ編成は奥の渡り線で反対車線へと折り返します。

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▲ 地下駅ホームの壁面は1980年からのリニューアルにより開業当初の白いタイル貼りに復元されました。

② デアーク・フェレンツ広場(Deák Ferenc tér)、駅間279m
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▲ Metro2・3号線との接続駅です。1955年に2号線建設のための約40フィート離れた場所に移設されました。元の駅は現在メトロ博物館になっています。壁面は大理石?貼りになっています。この駅だけは反対ホームへの地下道がありました。リニューアル時に建設されたと思われます。1955年のリニューアル詳細についてはこちらをご覧ください。

③ バイチ・ジリンスキ通り(Bajcsy-Zsilinszky út)、駅間266m、1970年移設
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▲ 幅の広いホームです。ホーム中央には営業はしていませんが切符売場がありました。

④ オペラ(Opera)、駅間341m、1970年移設
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▲ ホームには開業当時と同様の木製ベンチが設置されています。ここは切符売場が開いていました。また出入口では珍しくキップ確認の検札も行われていました。運賃は3駅までの区間切符300Ft(約133円)、乗換なし切符350Ft(約156円)、乗換あり切符530Ft(約236円)です。ホーム中央の路線駅名は各駅共通したディスプレイです。

⑤ オクトゴン(Oktogon)、駅間402m
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▲ トラム4・6号線との接続駅です。交差点は八角形でオープン出入口が設置されていましたが開業時は装飾を施した屋根付きでした。

⑥ ヴェレシュマルティ通り(Vörösmarty utca)、駅間323m、1970年移設
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⑦ コダーイ円形広場(Kodály körönd)、駅間290.5m
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⑧ バイザ通り(Bajza utca)、駅間190m
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⑨ 英雄広場(Hősök tere)、駅間416m
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⑩ セーチェーニ温泉(Széchenyi fürdő)、駅間517.5m、地上駅から地下駅に変更。
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▲ 1896年開業時には動物園駅として終点でした。地上駅でオープンしましたが動物園の移設もあって1973年1号線大幅なリニューアル時に路線も変更され、移設の地下駅となり駅名も変わりました。ヴェレシュマルティ広場へと向かうホームには切符売場が常設されています。内壁はタイルではなく大理石?でした。

⑪ メキシコ通り(Mexikói út)、駅間735m、1973年開業
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▲ 1973年に延伸開業、1995年にリニューアルされました。ヴェレシュマルティ広場と同様の折返し設備があります。トラム3・69系統との接続駅です。乗車側ホームに1号線唯一のKIOSKがありました。

※ ⑨~⑩にはアラトケルト駅がありましたが、1973年に廃止されています。

以上が1号線各駅の様子です。歴史については”A Millenniumi Földalatti Vasút története”を参考にしようと無謀にも翻訳を試みましたがサッパリでした。興味のある方はご覧ください。こちらです。もう1つ、こちらにも別の詳細記事があります。 Part47に続く

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