2016年 西方見聞録 Part18 ゴッタルド峠を撮る①

【 ゴッタルゴ峠の鉄道 】
ヨーロッパ中央部を東西に横切るアルプス山脈を越える峠の1つに1220年に開通したスイスとイタリアを結ぶゴッタゴ峠(海抜2,108m)があります。アルフレッド・エッシャーによりこの峠を越える私鉄「ゴッタルゴ鉄道」が1871年11月1日に設立され、ゲシェネン(Göschenen、海抜1,106m)とティチーノ州アイロロ(Airolo、海抜1,142m)間の約15㌔に及ぶゴッタルド鉄道トンネルGotthardtunnel)等の難工事及び資金難をも乗り越えて1882年6月1日に開業しました。最高急勾配は26‰、この工事の岩山を掘削するために圧縮空気を使った削岩機が開発され初使用されています。アルフレッド・エッシャーのこの功績をたたえてチューリッヒ中央駅の正面には彼の銅像が建築されました。
ゴッタルゴ鉄道は、1909年に国有化、1920年に電化され、ミュンヘンミラノ間には1961年に国際特急電車TEEが走り高速化されています。
そして更なる輸送力アップ、所要時間短縮のために新たに世界最長のゴッタルドベーストンネルGotthard-Basistunnel)57.104㌔が掘削されました。既に貫通完成し、最高速度250km/h運行での営業運転は12月から始まります。
特急や貨物列車等の殆どの列車は新線を走る様になり在来線はローカル列車のみと予測されていますので今回は旧線を走行する列車を最後に撮影する機会となりました。


第6日目 9月23
日 その1

宿泊していますHotel Kroneでの朝食です。バリエーションはありませんがご夫妻手作りです。やはり生野菜はありません。サラダの習慣はないようです。

▲ 8:30 ホテルを出発しました。移動は あまらぼ鍋屋町さんとM代さんがチューリッヒ空港で借りてきたいただいたレンタカーです。Ωカーブとループが続く絶景の撮影地へと向かおうと国道から分岐した地道にたどり着きましたがこの標識で先には進めません。標識の意味は自動車・スクーター・バイクは通行禁止です。かなり急な坂道を登らないといけないのですがレンタカーは下に置いて撮影地へは徒歩で向かいました。老体で日頃の鍛錬なく足腰弱ってしまった私にとっては始めからの試練です。お二人に遅れながらついていきました。

▲ 9:17 坂道途中でやって来た列車は時刻表から見るとChiasso発のIR2414のようです。

▲ 9:32 ようやくΩカーブとループが見渡せる位置まで登ってきました。眼下に1駅下のエルストフェル ト(Erstfeld)からのBDe500形電車7両編成×2のICN863が登っていきます。

▲ 9:43 IR2313は客車10両編成で上がってきました。IRはこの路線のローカル列車で、6時台から21時台まで1時間に1本が運行されています。1両が1等車であとは2等車の編成です。新トンネル開業後もすべて残るのでしょうか。

▲ 9:43 この車両はいったい何? クレーンを積んでいるように見えますが・・。こんな作業車たちが定期列車の合間を縫って結構走行していました。

▲ 9:58 RABDe 500形7両編成のチューリッヒミラノ行きのEC153が勢いよく上がっていきます。ただスピードはそれほどではなく客車列車と変わりはありません。

▲ 10:12 今日は走るのかと心配していましたオリエント急行が16両編成で参りました。この列車は新トンネル経由になるのか、それとも遅くとも車窓を重視する観光列車なので新トンネルでない旧線を走るのかどちらになるのでしょうか?

▲ 11:01 先ほど下りて行った作業車がDLと一緒に上がってきました、上までの走行時間は約3分間ほどです。

▲ 11:04 続いて貨物用の電気機関車2両が回送されていきました。ゴッタルド鉄道トンネルがサミットになっていますのでアイロロ方面からの機関車が足りなくなったのか。電気機関車の形式は車両番号が読み取れませんので推測ですが、左側’Bo’Bo’がRe420形、右側Bo’Bo’Bo’がRe620形のように見えます。どちらもゴッタルド峠用の強力勾配用機です。

▲ 11:01 客車2両編成が電気機関車に牽引されて下りてきました。この時間に時刻表にはない列車ですので回送のようです。翌日にも同じ時刻に客車2両編成の回送がありましたので定期的に行われているようです。

▲ 11:18 セメント・鉱石輸送用のホキ型貨車16両編成を牽引した電気機関車重連が上がってきました。これもRe420形とRe620形のようです。

▲ 11:27 RABDe 500形7両編成のEC15ミラノ行きが上がってきました。新トンネル経由になると現在約4時間の所要時間が約50分ほど短縮されるようです。

 あまらぼ鍋屋町さんとM代さんからここは明日以降も撮れるので別の撮影地へと移動しようと声がかかりました。私は初めてのスイスですので、行先は先輩お二人におんぶにだっこです。お薦めの鉄撮りへと連れて行っていただきました。 Part 19へ続く

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