三江線 その後

沿線では住民報告会などが開催されていますが、次のステップへ向けてのスピード感が 三江線の列車同様感じられません。誰が意思決定するのかわからないような会議体で協議を続けていて 1年後にそれなりの代替バスが走り出せるのか心配になります。

平成28年9月10日 中国新聞朝刊

平成28年9月10日 中国新聞朝刊

同紙

同紙

続々 三江線廃止正式表明

今朝の中国新聞の連載記事をご紹介します。

平成28年9月4日 中国新聞朝刊

平成28年9月4日 中国新聞朝刊

江津口側の様子はわかりませんが、三次口側の状況はと言うと、江の川に架かる橋が少ないため、対岸の住民は鉄道を利用したくても駅まで行くのが不便極まりないという状況です。道路も両岸に立派な道路があるわけではなく、ようやく片側の道路が整備されつつあり、対岸の細い道路は離合も難しいような区間が多くあります。鉄道に代わってバスが走るにしても、両岸の住民が便利なようなルート設定やダイヤ設定は容易ではないでしょう。結局対岸を走るバスに乗りたくても乗れないという今と同じような状況になることが予想されます。バスは鉄道より格段に自由なルートを設定できるとはいえ、積雪地帯でもあり 道路の改良や橋の増設などが伴わなければなりません。昨今「今までに経験したことのない」自然災害が各地で続発しています。今までに何度も災害を何とか乗り切ってきた三江線の歴史を考えれば、今まで以上のリスクも想定したプランが望まれますが、現実的には非常に難しい課題だと思います。現在三江線沿線には備北交通、美郷町営バス、石見交通のバス路線がありますが、基本的には沿線住民のための生活路線であり 相互の関連はありません。既存の路線をベースに観光客、通過客のことも少しは考慮に入れた新たな路線網を考えるのでしょうが、紆余曲折が予想されます。三江線の取組みが全国各地の類似案件の先進事例になれば良いのですが、今までの動きをみていると大きな期待はしないほうが良さそうです。

三江線 最終段階へ

カープにマジックナンバーが点灯し歓喜の日も夢ではなくなって、盛り上がる広島ですが、一方で県北では三江線の命運も決まろうとしています。

平成28年8月31日 中国新聞朝刊

平成28年8月31日 中国新聞朝刊

予定通り明日 全線廃止の正式表明がなされます。9月2日の朝刊には大きく採り上げられるでしょうから、明後日にまたご紹介します。

またしても三江線

米手作市様に教えて頂いて録画しておいた三江線旅番組を先ほど鑑賞しました。録画しておいた方が途中のしつこいCMをジャンプして見れるので効率的ですね。ぶっつけ本番旅には良い面もありますが、宿が無くて太田市に泊まる三江線の旅とはいかがなものかとは思いましたが、マアそれは良しとしましょう。駅前風景やそれなりに走行風景も出てきて楽しめましたが、この手の番組を見ていていつも感じるのは、日本全国どこに行っても突然の来訪者への地元の人たちの親切な対応です。半世紀前のtsurukame氏ご紹介のステホ旅で駅長が官舎の風呂に入れてくれたエピソードがありましたし、私自身も各地で見ず知らずの方にお世話になった多くの思い出があります。半世紀前だけでなく今でもこの良き精神風土が受け継がれていることをうれしく感じた番組でした。

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三江線2題

相も変わらずローカルネタです。全線廃止の正式表明まで10日ほどとなりましたが、今朝の中国新聞から2つに記事をご紹介します。

平成28年8月20日 中国新聞朝刊

平成28年8月20日 中国新聞朝刊

遠路三江線に早稲田の学生さんを招いて津軽三味線を聞くという、津軽鉄道で開催されてもおかしくないようなイベントが三江線で行われたようです。連日の猛暑のため三江線でも8月に入ってもうすでに何度かレールの温度上昇で運転見合わせが報じられています。安全第一が大原則であることには異存ないのですが、雨が降れば・・・、雪が積もれば・・・、温度が上昇すれば・・・とリスク回避の度が過ぎていないかと思ってしまいます。せっかくの貸切列車が途中で代行バスにとってかわるようでは 主催者もガッカリされたことでしょう。

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三江線のその後

沿線の住民説明会が一巡して終了したとのこと。あとは9月1日のJRによる正式廃止表明を待つだけという ゆっくり真綿で首を絞めるようなことをせず、最初からはっきり廃止しますとしたうえで、その代わりにどうするかという議論にもっと時間を割けばよいのにと思います。その議論はこれからの1年間をかけてと言うのでしょうが、そんな悠長なことをしているから 何事も後手に回ってしまうのにとイライラします。アー シンキクサー!

平成28年8月13日 中国新聞朝刊

平成28年8月13日 中国新聞朝刊

いつのまにか「江の川鉄道」に

全線廃止表明で揺れる三江線ですが、8月28日にはこんなツアーもあります。phototrain6sこのツアーはバス会社 備北交通が実施する日帰りツアーで、このたびの全線廃止表明とは関係なく、今までにも季節ごとに実施されてきたツアーです。8月8日(月)から申込受付開始だそうです。三次駅前に7:45とか広島駅新幹線口に8:00集合となると、遠来の方は前泊が必要でしょうから あくまで広島県民向けの企画でしょう。廃止が現実のものになれば この種のお名残りツアーが増えるかもしれません。

 

 

早ければ2018年春にも

廃止か存続かで揺れる三江線問題ですが、8月1日 JR西日本が全線廃止へ向けて一歩を踏み出しました。今朝の中国新聞朝刊の記事です。いきなり全線廃止と言うと地元のショックが大きいと思ったのか、「9月1日に全線廃止を表明しますよ」という事前予告です。どうせ廃止ありきで考えていて 考え直す気もないのなら事前予告など不要だと思うのですが。

平成28年8月2日 中国新聞朝刊1面

平成28年8月2日 中国新聞朝刊1面

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備後路の新緑を追う 2016年 Part5 三江線を撮る

第3日目 5月7日 その2

朝の福塩線芸備線撮影後は、混み合う三次市内を迂回して三江線の対岸を走る375号線を北上します。

DSC_3243012▲ 9:04 撮影地 Google座標; 34.807227, 132.777060
走っていますと長谷~船佐江津三次行きの1番列車423Dが走ってくるのが見えました。まさか間に合うとは思っていなかったので車を停めて急な山の斜面を行くDC2連(キハ120-357・315)を撮ります。前回来た時には連日とも単車運行でしたが今日は2連です。後部は団体扱いではなく一般客扱いで運行されています。30%程度の乗車率でした。
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三江線 住民説明会始まる

ローカルな話題でこの掲示板を賑わして恐縮ですが、ひとつの鉄路の消長のあゆみを後世にとどめてゆくのも「青信号」の特技と思って投稿しています。本日の中国新聞朝刊です。

平成28年5月13日 中国新聞朝刊

平成28年5月13日 中国新聞朝刊

明日から沿線各地で住民説明会が開かれます。その結果がまた紙面に紹介されると思います。引き続き転載してゆきます。

三江線2題

またかと思われるのを覚悟でご紹介します。今朝の中国新聞です。

平成28年4月29日 中国新聞朝刊

平成28年4月29日 中国新聞朝刊

三江線は路線の3割が広島県、7割が島根県ですので島根県の方が関心が高いようにも思えます。これとは別の紙面にも小さい記事がありました。

同紙

同紙

次回の検討会は5月13日、5月中には住民説明会と進んでゆくようです。JR西は梅小路でがっぽり稼いで地方に還元する・・・という気はないでしょうね。私としては これらの動きも気にしつつ、新緑、こいのぼり、田植えの風景を求めて三江、芸備、福塩各線沿線をうろつくことにしています。

三江線DVDの提供について

DVD_100桜満開の津軽から無事に戻ってまいりました。三江線も最高でしたが津軽鉄道も天候に恵まれて最高の撮影日和になりました。追って紀行記を投稿させていただきます。

そして、皆さま方と行きました先日の三江線ツアーでは車中前方からビデオも撮っております。潮⇒江津、潮温泉付近の俯瞰、石見都賀のDVDビデオ編集ができております。ご希望のあった数名の参加者の方々にはご送付させていただきましたが、まだ作成できます。
ご希望の方がおられましたら、コメント欄に名前だけをお書き込みください。住所は把握しております。ツアー参加者以外でもOKです。プレゼントさせていただきます。ご遠慮なく、お申し出ください。

三江線のゆくえは?

70408「三江線余話」で4月21日に期成同盟会の中間報告が予定されているとの新聞記事を紹介しましたが、21日に開催された会議での報告内容が今朝の中国新聞に載りました。

H28-4-22 中国新聞朝刊

H28-4-22 中国新聞朝刊

手を引きたがっているJRと高額な負担には耐えられない地元自治体とのあいだでいくら議論を重ねても 前向きな結論が出てくるとは残念ながら思えません。特段の観光スポットもなく、通学生からも見限られた現状では、鉄道存続にこだわらず 沿線の高齢者の生活をどのように支えてゆくかという視点で現実的な手段を議論するしかないように思えます。

さてこの記事に並んでもう一つ鉄道関連記事がありました。伯備線のフリーゲージ化の話です。

IMG_20160422_0002

同紙

鳥取県の思いは判らなくはないし、乗り換えなしで直行できる便利さは否定しないものの、巨額な投資をしてまで利便性を追求する時代とはそろそろさよならすべきだと思うのですが・・・。

なお以上とは全く関係ありませんが、福塩北線の昼間の臨時列車は沿線の高校が午前中で授業を終える日に走ることが判ったのですが、20日発売の時刻表5月号をチェックしたところ、5月は予想以上に多くの日に運転されることが判りました。8726D,8727Dの5月の運転日は5/7、8、14、15、17~20、24~28です。また同様に芸備線の8354D,8357Dは5/7、14、21、22、24~27に運転されます。福塩北線、芸備線三次・備後落合間はまだ通学列車のニーズがあることの証左でしょうか。先般の福塩線訪問でわかったのですが 高校生だけではなく中学生も通学に利用しているから こうなるのでしょう。福塩線に乗ってみようと計画されている方は 昼間に通り抜けられる日がありますのでご参考まで。

三江線 桜満開、春爛漫の旅 Part8 続編・今日しかない桜の三江線を撮る

今日の天気予報は晴れ後くもりです。明日からは雨になるようで、そうなれば桜が散ってしまします。今日しか桜の三江線が撮れません。昨夜は3日の帰路に乗車した422Dの前面からのビデオをプロジェクターで大きく投影して丹念にチェックしました。撮りたい場所はたくさんノミネートしましたが、列車本数が少ない中で全部を撮るには無理があります。どこまで効率よく撮れるかの勝負でもありました。桜の多い三江北線に絞って撮影に臨みます。県道40号線を江津方面へ向かい車を走らせることにしました。

第2日目 4月6日

【潮温泉付近の撮影地】
朝1番に撮影するのは潮 6:11発三次行きの421Dなのですが、あろうことかまたも早起きに失敗しました。しだれ桜満開になった絶好の撮影機会に来ているのに撮れないという大失態で、ボケ老人の1日が始まりました。

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三江線 桜満開、春爛漫の旅 Part7 続編・再び潮へ

第1日目 4月5日

【おおボケでの出発】
家の用事も無事済みましたので三江線へと戻ることを決めました。天気予報では5日、6日と安定した好天が見込まれます。桜は満開になったばかりですのでまだ散ることはない。3日に見た絶景は続いているだろう。今回は現地で動きやすく宿泊もできるぶんしゅう7号なら宿代もいらず好天が続くようなら長期泊もできるます。早くに起きて用意を始めていましたら起きてきた家内から今日は私も大事な用事を抱えているので車は使いたいとの申し出です。最近は家内が家計を担っていますし母親の介護も一任していますので逆らえない弱い立場の私です。

それなればどうしようかと、早くに着けるルートを考えます。高速バスが1番早く着けるのですが前回痛い目に会っているので乗りたくありません。新幹線で広島へ芸備線で三次に行って、レンタカーを借りるのも選択肢でしたが、西村さんから三原から三次までは尾道自動車道を走れば1時間で行けると聞いていました。新尾道まで新幹線で行ってレンタカーを借りれば最も早くに着けます。すぐにPCに向かい列車ダイヤを調べてからレンタカーのネット予約をしました。確保しましたとの返信メールを受け取り後に出発です。8時には出かけるはずでしたが時間がかかってしまっています。大急ぎで駅に向かいます。

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