東北のDL
昭和の時代、カラーフィルム、とくにポジは貴重品で、“ここぞ!”という時しか撮りませんでした。非電化区間で撮る場合、勢い、黒い蒸機ではなく、合い間に来る、DL、DCをカラーで多く撮りました。今回は、そんな思いで撮った東北地方のDLの例を挙げてみました。
▲ディーゼル機関車の揺籃期、車両メーカーでは、技術の習得、海外輸出への布石もあって、試作の機関車を製造していた。国鉄が借り入れて、実際に列車を牽き、使用実績を積み上げていった。形式も、最初は40番台、のちに90番台の形式が与えられた。これらは1形式1両、塗装もいろいろで、全部で10両あった。写真のDF901も、その1両で、電気式C-C配置で、昭和32年、水戸区に配属されて、常磐線で急行を牽いたあと、昭和36年に秋田区へ移った。昭和45年度には廃車されたものの、しばらくの間、東能代機関区のラウンドハウスの横に放置されていた。秋田区では実際に列車を牽いたことは少なかったようで、記録は見たことがなく,逆に廃車後は撮りやすい位置にあり、記録が多く残っている(以下昭和46年8月)。









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