大韓民国の鉄道、2023年夏(続)

ソウルの近くで撮影した翌日は、大田の付近で撮影し釜山に移動します。大田からは、忠北線の清州駅で貨物列車を撮る予定です。忠北線は貨物列車が多いとのことでしたが、駅で待っていても土曜日のためかどうか全然やってきません。当初の予定では、12時42分清州発のムグンファ1706列車に乗るつもりでしたが、早々あきらめて一本早い9時32分発の1704列車で大田に取って返し、釜山近くの亀浦で駅撮りをすることにしました。1704列車で大田へ向かう途中、立て続けに貨物列車とすれ違いました。少し早まったかな、と思いましたが後の祭りです。亀浦は釜山の手前12~3分の駅で優等列車の本数も多く、釜山の地下鉄駅も前にあります。

▲堤川行のムグンファ号1705列車 2023年8月19日 清州

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駅名喫茶店(第81回:ケーブルカーの駅名)

駅名喫茶店は、2023年9月10日で「開店」1周年です。デジ青読者の皆様のお陰で、1周年と豪語できるほどの品数を提供できたと思っております。改めて感謝申し上げます。

今回は鉄道事業法に基づいて運営されている全国のケーブルカーを取り上げました。2023年10月9日(月・祝)には奈良県生駒市の生駒ケーブルにおいて、関西ケーブルカーまつり2023 in IKOMAが初開催されるようです。魅力的なイベントが登場した一方で、妙見の森ケーブルは近々廃止が予定されています。

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癒しの島 台湾鉄道2023年秋の旅 Part1 旅立ち前

海外へは 2019年11月台湾に出かけた後は翌年チャンスがあったのに逃してコロナ騒動になってしまいました。毎年4~6回は海外の鉄道に向かっていましたのに国内の鉄道に向かわざるを得なくなり4年間の寂しい日々を過ごしていました。特にDRFC-OB会メンバーともよく行った台湾はもう我慢も限界と思っていましたら、6月27日いつもご一緒させていただいておりますラインの「台湾友の会」メンバーでもある台湾大好きなデカンショまつり号さんより ”いつなくなってもおかしくない莒光号の行李車併結編成です。9月1日~4日に撮り残しておきたい。ご興味のある方居られませんか?” とのお誘いがありました。

ブギウギさんのデジ青投稿記事「2023年夏、台湾再起動」にあるように台湾に行けなかった空白の4年間、台湾鉄路では南回り線電化完成を筆頭に新車導入・旧型車引退等で大きな動きがありました。

丁度関空から高雄へのピーチも8月から運航再開になっています。これは行かねばと予約を入れてからデカンショまつり号さんへ訪台確定連絡を入れました。
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駅名喫茶店(第80回:「道の駅」にすぐ行ける駅名)

奈良の駅名研究家の趣味の一つに「道の駅」巡りがあります。今は鉄道趣味が主体ですが、コロナ禍は自家用車で奈良県内の「道の駅」を巡ったものです。ちなみに、奈良県の道の駅は全16駅中14駅を訪ねています。

今回は、「道の駅」を併設する駅名と「道の駅」に隣接する駅名をピックアップしました。駅から徒歩約1分以内で行ける「道の駅」だけですので、徒歩5分に幅を広げるともっと沢山の「道の駅」が引っ掛かります。

車でなく、鉄道で訪ねる「道の駅」も味わい深いものがあります。

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 あの日あの頃 ほぼ同月同日に還る ~28~

2006年9月9日 廃止予定の神岡鉄道へ

この年、18きっぷを使って、高山本線猪谷から分岐していた神岡鉄道へ行っています。神岡鉄道は、国鉄神岡線猪谷~神岡を昭和58年に第三セクターに転換して開業した鉄道で、猪谷~奥飛騨温泉口(神岡を改称)20.3kmの路線、鉄道収入の四分の三を占めていたのは、神岡鉱山からの貨物輸送でしたが、種々の理由で、貨物輸送を縮小、撤退、沿線人口は極めて少なく、旅客数、車両数とも全国三セクの最低となり、2006年11月30日限りでの廃止が決まっていました。

始発の猪谷は、JR東海、西日本の境界駅で、ずいぶん不便な場所にありましたが、18きっぷで、途中、金沢、富山で撮影しながら、楽々日帰りで行くことができました。北陸新幹線など未開通の時代、在来線のみのネットワークがしっかり張り巡らされていた、ほんの少し前の時代でした。終点の奥飛騨温泉口を発車した、神岡鉄道の猪谷行き〈おくひだ2号〉。

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大韓民国の鉄道、2023年夏

8月、久しぶりに韓国へ行ってまいりました。最大の目的は「鉄」ではありませんでしたが、ここでは触れないでおきます。「鉄」では、駅撮りを中心とした撮影と列車に乗ることが主な狙いです。韓国では、首都圏の駅にはホームドアが普及し、沿線も背の高い防音壁が続いているので、撮影は制約を受けてしまいます。いきおい定番の撮影場所になってしまいますが、紹介をさせていただきます。

旧ソウル駅 2023.8.18

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駅名喫茶店(第79回:「浜」を含む駅名)

「浜」は広辞苑(第五版)で、①海または湖に沿った水ぎわの平地 と説明されています。島国の日本ですから、当然「浜」を含む駅名は多いですね。

最近、駅の住所や開業日を調べる際に、とあるサイトに辿り着きました。

「海の見える駅」 

です。「海」、「駅」といえば下灘が有名ですが、もちろん海の見える駅は下灘だけではありません。このサイトでは、全国の「海の見える駅」を端的にまとめておられ(随時更新あり)、非常に見栄えが良いです。ぜひご覧いただきたいと思います。【2023/9/7加筆修正済】

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 あの日あの頃 ほぼ同月同日に還る ~27~

2007年9月3日 諫早・長崎の日常を撮る

島原鉄道の続きとして、諫早・長崎の日常の光景を見ていただきます。列車待ちの間に撮った写真ばかりで、格別な意識もなく、当たり前に撮った写真です。その後、2022年9月に西九州新幹線が開業し、列車も駅舎もすっかり新しくなりました。まもなく開業一年となる西九州新幹線に乗ったことがない身にとっては、デジ青やほかのメディアで、現在の同付近を知ることしか術はありませんが、15年前との風景の違いを感じています。朝早くに諫早駅前のホテルを抜け出して、島原鉄道のDCを撮り、朝食後に諫早駅で長崎行き「あかつき」を撮った。もう“ブルトレ”という言葉も聞かなくなったが、15年前,(高齢者にとっては“つい最近”)には、まだ走っていた。九州伝統の椀型のヘッドマークを付けていた。▲▲最後部には“レガートシート”のオハ14形300番台を連結。

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お城と電車(22)島原城

「お城と電車」と何気なく題を付けてきたが気動車が走る非電化区間も題としては電車である。今の若い方、特に女性は気動車であっても電車と表現する方も多いのでその辺は気にしないで進めることとする。気にするのは今デジ青上では総本家さんが自主公演「あの日あの頃ほぼ同月同日に還る~26~」で島原鉄道を取り上げられていることである。この点についてはつい先日総本家さんと東京渋谷で島原城ほかの話をさせていただいたのでここに発表させていただく。お城シリーズもそろそろ打ち止めであるが話が進むうちに思った以上に立派な島原城があったので今回の発表とした。

島原城は1618(元和4)年から松倉豊後守重政が約7年の歳月をかけて築いた近世城郭で五層の天守閣と大小の櫓から成る壮麗な城であった。それ以来4氏19代の居城であったが、1876(明治9)年に石垣と堀を残して解体された。1964(昭和39)年に地元の方や関係者の熱望もあり天守閣が復元された。4万石とは思えない分不相応の立派な城である。

2007.10.28 朝撮影した島原城 ▼

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駅名喫茶店(第78回:北大阪急行・大阪メトロ御堂筋線の駅名)

先月、宇都宮ライトレール、BRTひこぼしラインが開業しました。来年の3月16日には北陸新幹線の金沢~敦賀間が開業、それと同時にハピラインふくいも開業します。そして忘れてはいけないのが3月23日の北大阪急行南北線延伸線の開業です。https://kita-kyu.co.jp/

今回は、北大阪急行線及び相互直通を行う大阪メトロ御堂筋線にスポットライトを当てました。

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 あの日あの頃 ほぼ同月同日に還る ~26~

2007年9月1日 島原鉄道の国鉄型DCを撮る

島原鉄道には、自社製造の国鉄型DCが走っていました。国鉄乗入れ用として、昭和28年の湘南型キハ45000形に始まり、キハ20、キハ26・55も新製され、国鉄気動車を上回る設備を持った最新DCでした。華やかだったのは、長崎本線の準急(急行)に併結されて博多(のちに小倉)まで乗り入れたことでしょう。初めて九州を訪問した昭和42年、諫早駅で見たDCは、前面に島原鉄道を示す赤い三本ヒゲを付け、クロスシートには白いカバーが掛かり、羨望の思いで見た記憶があります。

しかし、華やかな時代は長く続かず、長崎本線のDC急行全廃により昭和55年に国鉄乗入れは廃止、のちに貨物、線内急行も廃止、雲仙普賢岳の火砕流による長期不通も克服したものの、旅客は戻らず、2008年に島原外港以南を廃止しました。今回は、その前年、自社DCが廃車のあと、国鉄から転属したキハ20が、新型DCに交じって活躍していた頃の訪問でした。

“海にいちばん近い駅”として名高い「大三東」に到着するキハ20の2両編成、キハ2013+キハ2008、いずれも自社発注車ではなく、国鉄で廃車後に島鉄に移って来た。

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駅名喫茶店(第77回:「二」を含む駅名)

今日は、漢数字シリーズ第6弾として「二」を含む駅名です。写真の「二条城前」は駅名喫茶店2度目の登場です。

「三」を含む駅名:計178駅名 駅名喫茶店(第46回:「三」を含む駅名)

「五」を含む駅名:計48駅名 駅名喫茶店(第36回:「五」を含む駅名)

「六」を含む駅名:計36駅名 駅名喫茶店(第29回:「六」を含む駅名)

「八」を含む駅名:計109駅名 駅名喫茶店(第62回:「八」を含む駅名)

「九」を含む駅名:計21駅名 駅名喫茶店(第75回:「九」を含む駅名)

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2023年夏、台湾再起動(その5、北上)

8月1日(火)
2日の朝には桃園を出るので実質の最終日は1日となる。高雄から西部幹線を海線経由で台北まで北上し、もっと奥の三貂嶺での撮影まで行う欲張りな一日となるがどこまで出来るかは未知数である。
もともとはゆっくりと高雄から台北まで莒光号を乗り通し、客車列車を堪能しようか、と思っていたが、日程が短いのと根が貧乏性であれもこれも、旅程にあれもこれも、と突っ込むので、昼行客車急行長時間乗車は次回以降の宿題にしておく。もっとも2024年には定期客車急行の莒光号廃止との情報もあるので「なるはや」で実現せねば、と思う。

台中港駅で入れ替え中のR21とR22

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2023年夏、台湾再起動(その4、南廻り線)

7月31日(月)
この日は、今回のハイライト、南廻り線の撮影である。南廻り線は、2020年の年末に電化開業しているので、列車運用に大きな変更があった線区である。目当ては、金崙-太麻里での撮影となるが、発車まで時間があるので、先ず西部幹線の新左営8時35分発の莒光号(急行)511次を新左営の隣の楠梓まで撮りに行く。腹が減っていて時間もあったのですぐに楠梓に行かず、新左営で降りて朝食のサンドイッチを食べ、ついでに明日8月1日の座席指定も取ることにした。あまり直前だと指定が取れない恐れがあるからだが、これがいけなかった。莒光号が発車するまで30分はあったのに先に北上する普通電車がないのである。いきなり楠梓での莒光号撮りは終わってしまった。新左営駅を出て撮影場所があるか探してみたが全く無駄であった。大都市高雄といえども時間帯によっては普通列車は1時間に2本あるかどうかなのを油断していた。どうも長編成のステンレス製の電車なので本数も多いと先入観を持ってしまう。きっちりと調べておかねばならないということだ。2021年に登場した最新鋭の通勤型電車EMU900型。10両固定で、最終的には52編成が運用に就くのだそう。韓国の現代ロテム社製、VVVF制御のステンレス車体。セミクロスシートの背ずりがEMU800や700よりも高くなり中長距離乗車でも快適。彰化

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駅名喫茶店(第76回:プロ野球チームの本拠地の最寄り駅名)

デジ青読者の皆様、お待たせいたしました。プロ野球チームの本拠地の最寄り駅名(現存の駅名)です。2リーグ制となった1950年以降の本拠地は網羅できたかなと思います。米手作市さん、トンボですよ!

公式戦開催全球場 | 球場情報 | NPB.jp 日本野球機構

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宇都宮LRT開業に寄せて

本日 宇都宮LRTが開業するそうです。現地レポートがデジ青をにぎわすことを期待して、ここでは広電との関わりを、例によって中国新聞記事からご紹介します。

令和5年8月25日 中国新聞朝刊

 あの日あの頃 ほぼ同月同日に還る ~25~

2007年8月25日 架替工事前の余部鉄橋へ

8月も下旬になると、コロナ禍以前なら、18きっぷの消化に追われて、各方面によく出掛けたものでした。この日は、京都から、山陰・因美・津山・山陽の日帰り18きっぷゴールデンルートの途中に寄った余部鉄橋の撮影です。

この時期、架替計画が進む余部鉄橋を渡る観光列車、快速「あまるべロマン」が、城崎温泉~浜坂間で2往復運転されていた。何年か前から、5月連休、夏休みなどに運転されていた、京都総合所のキハ65系「エーデル」4両編成で、以前は特急「エーデル鳥取」に使われていたが、列車は廃止され、臨時・団体用として使われていた。

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認知テスト ここは何処でしょう

最近自動車免許の更新をしましたが、高齢なので認知試験がありました。画像を見せられ、いっとき置いてからさっき見たのは何やったという試験です。さて下の画像の場所は何処でしょうか。時は1959年。最近の掲示板投稿の一枚に違う角度からの画像が掲示されていましたが記憶にありますでしょうか。

 

 

 

 

設計図シリーズ③最終回 

模型とラジオ昭和36年4月号の付録にあった、最新型機関車設計図シリーズはこれでおしまいです。
デジ青の良いところは、自分がおもしろいと思うことをなんでも投稿できることです。手持ちの資料でも、写真でも、なんでもおもしろいと思ったらあれこれ考えないで投稿してみてください。必ず興味を持つ方が反応してくれます。それで話題が広がれば思いがけない仲間が生まれます。
そんな事になれば、と思ったのがこのシリーズでした。
まだまだいろんな秘密兵器がありますのでご期待?下さい。

では、最終回は大型電機です。最後に綴じ込み付録も付いた「特別編」をご覧下さい。

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駅名喫茶店(第75回:「九」を含む駅名)

今回は漢数字シリーズ第5弾、「九」を含む駅名です。調べてみるとびっくり、たった21駅名しかありません。御三家の九条駅をひとまとめにすると19駅名となります。「九」駅名は結構貴重な存在なのですね。

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