常磐緩行線新車E233系2000番台営業運転開始

9月9日(水曜日)常磐緩行線の新車E233系2000番台が営業運転を開始した。E233系2000番台は、現在使用中の203系17本と207系900番台1本の置換えを目的として本年度1本、2010年度17本新製される予定である。特徴としては,直通運転を行う東京メトロ千代田線に合わせた「地下鉄仕様」となっており、外観は裾絞りの拡幅車体であった従来のE233系とは異なりストレート車体で、正面には非常用の貫通扉が設置されている。小田急乗り入れについては触れられていないが、金町駅近くの三菱製紙工場跡地の再開発により、大規模マンションの建設、東京理科大学の移転工事が進められており、完成の暁には運転間隔短縮等の輸送力増強の必要性に迫られ、現在綾瀬までとなっている小田急車両のJR乗り入れは不可欠となる。小田急4000系と共に3社乗り入れ準備工事がされているのではないかと思われる。

編成は次の通りである。

←取手 クハE2332001+モハE2332401+モハE2322401+サハE2332201+モハE2332001+モハE2332001+サハE2332001+モハE2332201+モハE2332201+クハE2322001  →代々木上原

現在のところ主として平日は01K(1)、土休日は03K運用に使用されているため、日中お目にかかれる機会は少ないが、日中の目撃情報もあり必ずしも限定ダイヤではないようである。来年度には全車両置き換えられるので、慌てて乗車・撮影の必要はないが、ヘッドマーク付を撮影される方のために一応時間を書いておくが、100%来るとは限らないので、その点はご注意いただきたい。

【平日01K(1)

松戸4:27→我孫子4:46/4:53→代々木上原6:01/6:13→柏 7:16/7:29→代々木上原  8:38/8:45→松戸9:37

【休日03K】

松戸4:28→北千住4:41/4:55→我孫子5:28/5:33→代々木上原6:41/6:51→柏 7:54/8:01→代々木上原909/9:32→松戸10:20 

9月9日営業運転の初日、夏休みを取って「ひたちなか海浜鉄道」(元茨城交通湊線)と日光線に行ったが、自分が休みのため休日と勘違いして、松戸駅4時28分発北千住行から運用を開始するものと思い込み、松戸駅5時8分発の北千住からの折り返し我孫子行の電車を待っていたところ203系がきたのでガッカリした。初めて乗ったのは9月12日(土曜日)で、雨のためよい写真でないがお目にかけたい。

 

取手側の先頭車 クハE233-2001

 

2両目モハE233-2401

 

3両目モハE233-2401

 

ヘッドマーク

 

車内の案内表示

E233系2000番台と代替で廃車になる203系と207系900番台についても若干触れてみたい。

203系は、従来の103系1000番台を置換えのため昭和57年に量産先行車として10両編成1本を新製、引き続き昭和59年に7本新製した。翌60年から205系と同一のボルスタレス台車に変更した100番台を9本新製して103系を置換えた。機器類は201系がベースで、主回路はチョッパ制御である。

 

クハ203-5

クハ202-6(代々木上原寄りの先頭車)

モハ202-13

モハ203-13

松戸駅を発車した代々木上原行

207系はVVVFインバータ制御の試験車として昭和61年に1本のみ新製した。203系と共に使用されてきたが、1編成のみの特殊車両のため予備車的存在で、最近では運用に就くことは少なく、E233系2000番台と交替で営業運転から離脱すると言われていた。

 

クハ206-901

モハ207-901

モハ206-901

サハ207-901

馬橋駅を発車した代々木上原行

参考までに203系以前の103系1000番台、更にそれ以前のクハ79形の画像も貼っておく。

 

203系と交替した103系1000番台の一部(56両)は105系に改造され、関西地区に転属し、奈良線、和歌山線で使用された。奈良線からは撤退したが、和歌山線、可部線等で現在も大部分が健在である。一方松戸区に残り、常磐快速線、成田線に転用された車両は既に姿を消している。

 

クハ79426 昭和43年9月6日 柏駅

柏駅に進入するクハ79を先頭とする取手行。隣に東武野田線の架線柱が見えるが現在の柏駅からは想像できない程長閑である。

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