片側支持の木の電柱、細いレール、木製枕木に多少の雑草、そこへ現れるは木造、少なくとも半鋼の吊り掛け車。車内照明は白熱灯。この様な風景も最近はとんと見られなくなってしまった。
以前、デジタル青信号[6696]で「電車は4両がええ」と拙文をのせた時、ローカルムードには1両(単行)が似合う様なことを書いた。
今回は路面電車と構内運転車や荷電を除く民鉄単行電車を並べてみた。特に単行を狙って撮影に行ったことはなく、たまたま単行が停まって居た、走って居たものにカメラを向けたのが実情である。
最初に撮影した走行写真は多分、能勢電軌あたりである。鼓滝の急カーブ付近の猪名川橋梁や山間風景など大阪の近くにこのような場所が昭和40年代に入っても尚残っており、元新京阪10形や阪急木造車の再製車がポールをふりかざして走る地は今思えば手軽な撮影天国であった。
大手私鉄にも支線を中心に結構単行電車があったものと思われる。東西の単行電車で阪神は有名な喫茶店電車。昭和11年製のこの電車も8ヶ月後に廃車となっている。京王1715は井の頭線からの転属車で昭和21年汽車製。
地方へ行けば多くの単行電車が見られた。
廃止寸前のローカル私鉄
新潟県で最後まで残った蒲原鉄道、新潟交通の単行電車
前後して庄内、上田、日立、銚子等でも撮影したが、岳南、上毛を選んでみた。
米手作市様ご推奨の単行電車
これですね。「京阪1000や満鉄ジテ、はたまたEF55のような格好で元東急の電車を両運にした気色悪いの居ったな」と言われた電車。
単行電車は今でも未だ見られる。近江鉄道は東海道本線や新幹線の車窓から単行電車がちらっと見られた。皆様方で叡電と嵐電を除き、ここに行けば見られると言う会社や路線を紹介していただければ幸いである。
最近の新聞記事でみたと思うが、通信販売の電話勧誘で「結構です」と断ったつもりが商品を送りつけてきたので抗議したら「結構です、はOKのこと」とひらきなおられたそうな。おそろしい事もある、と思っていたら身に降りかかってきた。
“米手作市の推奨の単行電車”なる見出しが躍っているが、推奨した覚えはない。準特急先生とお話しした折りに「単行といえば最近熊本にとんでもない改造電車ができましたな」といっただけであった。私も男の子、ブスより美人の方が好きです!
早速のコメント有り難うございます。鉄道車両にも美人とかブスとかあるようですね。
遅ればせながら……。両運電動車で可動車を思い浮かべてみた。
先ず思いついたのが北越急行。1999年1月、新潟交通と蒲原鉄道の2線が幕を下ろすと聞き乗りに行った。直江津で雪のため上越線には出られないと聞き、止む無く新潟へ直行、自棄ビールを煽り翌日の最終列車で高崎へ。ついで、えちぜん鉄道。ここも冬季は用心しないと外れあり。そして近江だが、昼間走っているのを最近、見たことがない。八日市-日野、彦根ー高宮間が担当区域のようだが、役目は陽が暮れてからになったのだろうか。これ以外は準特急さん紹介の岳南、熊本で、十和田、福井、高琴はイベント用のため日常業務とは関係なし。中古車市場に両運車が出回らないが一因だろうが、電車迷(ファン)としては寂しい。その点、内燃動車の世界は両運車中心だけに転籍先でも大きい顔が出来る。海外逃亡車には片運車が良いようだが、予備部品が出来るから文句は言わないようにしてほしい。
先週の大河ドラマ「龍馬伝」は寺田屋が中心で、番組最後に現在の寺田屋が出てきて京阪電車中書島駅徒歩5分とでも出るかと思っていましたが、出てきたのは御所蛤御門で最寄駅は京都市営地下鉄今出川でありました。
乙訓の老人様情報有り難うございます。北越急行は大人の休日倶楽部の利用で度々乗車していますが、単行があったとは思いませんでした。昨年の大河ドラマ「天地人」は新潟が舞台で上越国際スキー場付近には直江兼続ゆかりの樺沢城跡がありました。ここで雪の中、北越急行も撮りましたが、撮ったのは2両であったような気がします。しかし、車両は両運であったような気もします。よく調べておきます。
最近のローカル私鉄は大手私鉄の譲渡車2連が多いようですね。「2連もええ」と言うとキリがありませんが、何れにしましてもまた、銚子や近江など行かんといかんと思っております。