いよいよ最終回である。
芦田川を越えて福山の町に入った。福山城の横を通って、福山自動車時計博物館の所へ来た。野外展示場が見えたが本来の目的地へ向かうことにした。それは再び井笠鉄道の車両が保存されているところである。そこは福塩線上戸出駅から北へ約1.5Kmほど行った所にある新市クラシックゴルフクラブである。この入口に井笠のコッペル2号機とホハ12が保存されているのである。ところがこのコッペルは西村さんによると3号機で、岡山の池田動物園に保存されているコッペルと入れ替わった番号になっているらしい。福塩線沿いに走って、途中でゴルフ場へ行く道を上っていく。ゴルフ場へ行く道であるから車は走りやすい。そして、間もなくすると井笠のコッペルが見えてきた。ゴルフ場入口の手前にフェンスで囲まれて保存されている。西村さんが以前に投稿された時に述べられているが、運ぶのが大変だったと思う。だが、井笠開業時のコッペルが3両とも残っているのは奇跡というか、喜ばしいことである。