年末年始  臨時列車で賑わっていた時代へ 〈1〉

大阪駅で夜行列車を撮る

誰もが想像すらしなかった一年が終わろうとしています。最大の書き入れ時である年末年始の鉄道界も、普段よりも空席が目立つとニュースが伝えています。臨時はもちろん定期列車ですら運休、終夜運転の取りやめと、長く鉄道に接してきた我々にとっては、信じられないような年末となりました。

少し前までは違いました。長距離移動は、新幹線、航空機、夜行バスに移行し、在来線の長距離列車はほぼ絶滅していたものの、年末年始になると、帰省客、スキー客のために、JR在来線に多数の夜行列車が運転され、国鉄時代の再来を思わせました。夜間の短時間に集中して発着するため撮影効率が良く、年末の恒例として、三脚持参で、始発駅の大阪駅へ向かったものでした。今から約20年前、年末の状況を振り返ってみました。スキーが絶頂期の時代、スキー場まで寝て行ける「シュプール」号が多数運転されていた。興味深い車輌ばかりだったが、これは正調ボンネットの485系で運転されていた神戸発「シュプール妙高・志賀11号」、ヘッドマークも愛らしい(1993年12月29日)。

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2020年冬 上越鉄路見聞録 Part7 青春18きっぷで駅そば食い鉄、日本酒飲み鉄旅

第4日目 12月14日

今日は帰宅しますが、久しぶりの鈍行列車の乗っての旅です。12月になって今年初めて青春18きっぷを買いました。ただ北陸新幹線開通後は長野までは第3セクターになってしまったので使えません。1,520円の別途運賃が必要になりました。
朝6時前には起きてホテルの温泉に入浴しましたが昨夜とは違ってヌリヌル感はありません。改めて昨夜の銭湯「天然温泉 釜ぶたの湯」は良かったですね。

▲ 6:40 健康朝食が売りのスーパーホテルの無料朝食です。若い時のようにガッチリと食べる事はありませんがこれだけ品数が多いと見るだけで大満足です。コロナ対策に入場するとビニール手袋が提供されてトングでの感染を防ぎます。座席も半分が撤去されてアクリ版で仕切って対策されています。
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古い絵葉書が・・その4

人気がないと思い、続編打ち切り!を決意しました。が、この度井原さん、西村さん、1900生さんから「早く続編を!これを見なければ新年が迎えられない。デジ青史上最高の企画だ」(多少の誇張と我田引水を含む)と熱いラブコールを頂き、やはり見る人が見れば分かるものだ、と再開を決めました。

でもその前に反応のなかった前回にも遠慮しないでコメントしてください。

古い絵葉書が・・その3

※無回答が多かった「その2」「その3」に正解を書き込みましたのでご覧下さい。

⑲D6058 1970.4 1900生さん正解!久大本線 湯布院ー南湯布院

力闘

 

⑳C58×2 1971.2 陸羽東線 鳴子ー中山平 井原さん正解

力闘

 

㉑C62重連出発C622+C6216 1971.3 長万部 1900生さん正解

力闘

 

㉒離合 C11313 C11366 1971.10 正解は会津線 湯野上駅です。

力闘

 

㉓C5519 1970.7 筑豊本線冷水峠 筑前内野~筑前山家 1900生さん

力闘

 

㉔D51484 1969.12 石北本線常紋信号所を通過する590レ 西村さん正解!

力闘

 

㉕C6217 1970.3 呉線 安芸阿賀ー広 西村さん正解

力闘

 

㉖C6124 1971.6 奥羽本線 二ッ井ー前山 井原さん正解です。

力闘

 

㉗D5256 1970.12 室蘭本線 静狩ー小幌でした。

力闘

 

㉘峠のパシフィック C57109 1970.7 日豊本線 青井岳ー門石

力闘

おしまい

 やっぱり蒸機が好き! 《九州》列車・線区編 8 高森線

続いて高森線の後編です。この紀行文のもととなった旅行は、学生生活を終えて、社会人の一年生の時でした。たしか、当時の有給制度は、入社半年後にしか取得できず、7ヵ月後に2日の有給を使って、上司の反対を押し切って、行ったものでした。まだ土曜日はすべて出社していた時代、日曜と組み合わせて、三日間の旅行となりました。馴れない仕事に忙殺されていた時期、何とも貴重な時間となったこと、いまも思い出します。

晩秋の南阿蘇を行く立野行き、C12+貨車+客車の列車。長陽付近(特記以外、昭和47年11月)。

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2020年冬 上越鉄路見聞録 Part6 復活のD51 827号機を撮る

第3日目 12月13日 その2

13:16 糸魚川駅ホームに戻りますと丁度、えちごトキめきリゾート雪月花が入線してきました。10:16に上越妙高を出発した午前便の列車は妙高高原で折り返し、終着の糸魚川まで走ってきました。午後便はここ糸魚川を13:59に発車、妙高高原で折り返して上越妙高へと向かいます。ツアー仲間の中から一人T島さんだけが乗られました。

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昭和の電車 改訂版(136)ー阪急51系ー

前回投稿時には阪急なので猫や杓子から補強投稿があると思っていたのですが、暗に反してコメントが二件あったのみでした。でも、この二件のコメントが“準特急”さんと“乙訓の長老”さまだったので参考になります。リンクを張りますのでご覧下さい。

阪急51型

 やっぱり蒸機が好き! 《九州》列車・線区編 7 高森線

過去の寄稿を再録する列車・線区編、つぎは高森線です。豊肥本線立野から分岐する国鉄高森線は、高森までの17.7kmの路線、昭和61年4月に第三セクターの南阿蘇鉄道に転換されました。2016年4月の熊本地震で、トンネル・路盤に大きな損傷があり、いまも立野~中松が不通のままで、中松~高森で離れ小島のように運転しています(以下、特記以外昭和47年11月)。

 

立野を出てすぐの立野橋梁を行く高森線の列車、トレッスル橋脚で、長さ136m、高さ34m、下まで降りる道があって、川底からでも撮れた。

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2020年冬 上越鉄路見聞録 Part5 糸魚川ジオステーション ジオパル見学

第3日目 12月13日 その1

8:30 起床した時にみた空は晴れていましたが朝食をいただいて外に出るころには氷雨が降り出していました。

今日はホテルからは徒歩で直江津駅反対側にある直江津運転センターへと向かい、朝の見学会です。

▲ 2016年「日本産業デザイン振興会」のグッドデザイン賞、2017年「鉄道友の会・ローレル賞はじめ数々の賞に輝いたスタイル抜群のえちごトキめきリゾート雪月花です。

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2020年冬 上越鉄路見聞録 Part4 くびき野レールパーク訪問

第2日目 12月12日 その2

13時から直江津駅前のホテル センチュリーイカヤで頚城鉄道ツアーの受付が開始されていました。その中には今年コロナ騒動で海外でお会いできなかった顔なじみの方々が多くおられました。お久しぶりぶりですとご挨拶です。参加者は神谷さんとスタッフを入れての39名です。
今回の一泊朝夕食込みの旅行代金は35,000円、旅行代金への給付金は12,000円で差引の支払い額は23,000円、地域クーポンは5,000円で予め主催のえちごトキめき鉄道より地産で選ばれた日本酒、お米、レトルトカレー、カレンダーが用意され宅急便で自宅宛てに送られました。紙クーポンや電子クーポンでない方法もあるのですね。
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TV番組(鉄道沼、乗り鉄編)

NHK Eテレで、沼にハマって聞いてみた と言う番組があります。
12/22(火曜)18:55~19:25
今日の “お題” は『乗り鉄編 乗って楽しい!あこがれの列車』でした。

【 ↑ 上の画像は、きかんしゃトーマス号の種車】
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2020年冬 上越鉄路見聞録 Part3 新潟起点の未乗車区間乗車

第2日目 12月12日 その1

今日は13時に直江津駅前のホテル センチュリーイカヤで頚城鉄道ツアーの受付が開始されます。それまでは未乗車区間の乗車を楽しみます。
先ず信越本線で東三条へ向かい未乗車区間の弥彦線に乗車、昨日行った吉田からは越後線の未乗車区間を乗り柏崎で再び信越線に乗車して直江津に着く予定です。
今日の乗り換えで要注意は東三条です。昨日同様に4分間しか時間がありません。

① 新潟 6:46(信越本線)⇒7:33 東三条 7:37(弥彦線)⇒7:59 吉田 8:39(弥彦・越後線)⇒9:47 柏崎 10:36(信越本線)⇒11:19 直江津

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 やっぱり蒸機が好き! 《九州》列車・線区編 6 室木線

室木線の始発となる、鹿児島本線の遠賀川は、北九州と福岡のほぼ中間にある駅です。室木線は列車本数は少ないもの、本線を行く列車は頻発しています。新幹線の開業前だけに、東京・大阪発の優等列車から、貨物列車まで、さまざまな列車が、発着していました。今回は、蒸機に限らず、室木線のすぐ横を通り過ぎた、鹿児島本線の列車を見ていきます(すべて昭和47年11月)。室木線の8620が入換えに励む横を、481系熊本発岡山行き「つばめ3号」が高速で通過して行く。撮影当時、新幹線は岡山まで。岡山を発着とする特急、急行が多数、鹿児島本線を走り抜けていた。

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2020年冬 上越鉄路見聞録 Part2 新潟起点の未乗車区間乗車

第1日目 12月11日 その2

12:16 新潟駅に着きました。ここ新潟駅は関西からの者にとっては東北や北海道に行く時に通過する駅で、また昼間に来ることはありませんでした。従って新潟を起点とする路線は未乗車区間となっていました。今回良い機会を得ましたので青春18きっぷを使って乗車します。先ずは新潟~新発田の「白新線」27.3㌔です。
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 やっぱり蒸機が好き! 《九州》列車・線区編 5 室木線

本日の牽引は38629〔若〕、パイプ煙突でおとなしい印象のカマ、ホームが嵩上げされているが、これは長年の採掘による地盤沈下のためと言われる(昭和46年12月)。

室木線は、沿線の石炭を搬出する目的で鞍手鉄道が計画し、これを買収した九州鉄道の手で着工されますが、国有化されたため、明治41年6月29日に官設鉄道によって開業しました。すぐ近くの香月線と同日開業で、両線の性格・規模も酷似しています。開業後は、沿線で小規模な炭鉱が操業を開始し、石炭採掘量も増加、設備の改善を進めていきますが、昭和30年代後半になると石炭産業の衰退とともに、小規模な炭鉱から真っ先に閉山に追い込まれていきます。以後は、ほかの筑豊のローカル線と同じ道を辿って行くことになります。

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