関西人は木造国電を知らないのが普通、配置がなかった。京都駅に出入りする国電は全て鋼製で、東京圏のように荷物電車は木造といった時代がなかった。それだけに老人は木造国電なるものに興味を持っていたのだが、琴電でも車庫で見ただけで乗ったことがない。それだけにThurukame氏が走行中の姿を撮影したことを知っており、紹介したかった。そこで箱詰めになっている琴電、それも半世紀以上前のものを取り出し整理してみたら「あった!」、1961年3月17日撮影となっている。その前年、老人の訪問時は車庫奥の留置で走る姿は見られずであった。調べてみると1967年2月廃車とある。富山から大阪へ転勤となったのが1963年秋で、この時から四国担当となり何度も出張しているが、お眼にかかれずであった。
絶景の台湾鉄路 2015年夏の旅 Part9 南迴線の秘境站枋山、内獅站で撮る
今日のDR2700系のイベント列車は彰化を出発してから南下を続け、南迴線を走破して台東へと向かいます。光華號がかつて走っていない区間も走行しますのでヘッドマークはありません。残念ながら我々が目指した撮影ポイントには行けず、枋山站構内の線路際からの撮影になりました。左手には水平線も見える絶景の台湾海峡が広がっています。
続きを読む
絶景の台湾鉄路 2015年夏の旅 Part8 台鐡屈指の秘境站、枋野信号所で撮る
南迴線の主役は幾たびのダイヤ改正後にも残った普快車です。毎日1往復となりましたが、3両のレトロ客車編成がここ台鐡屈指の秘境站、枋野信号所にも停車しました。この站での客扱いはありませんがゆっくりとノスタルジックな旅を楽しむ旅人達が乗車しておられました。日本にも昔ながらの旧型客車列車があったら良いのになあと思わずにおられません。いつまでも残って欲しいと気持ちを込めて、シャッターボタンを押しました。
続きを読む
新京阪デハニ5001号
千葉からも田圃は水鏡
KAWANAKAです。
長い間音なしの状態でありました(佐倉の線路脇で生きております)。13日に宝塚線の田圃の水鏡が出ていました。かなり時間が経って賞味期間切れに近いというより正に賞味期限ですが、小生の篭っている祠(ほこら)の近所も水鏡と言う点では遜色ないと思いますので、またこのまま放っておいたら恐らく画像データがどこかに行ってしまうであろうとも思いますのでUPすることにしました。
場所は総武本線と成田線の分岐前で佐倉駅を出た1.5kmの地点です。小生の祠から、歩いて2分、そこから土手を下って1分の田圃脇です。狙うものは1日2往復の貨物と中心に色取がきれいな成田エクスプレスです。その時間にあわせて通過の10分前に祠を出ます。4月から勤めがなくなったので終日祠にいてゴソゴソ仕事をし、時間や!というときに4回家を出ます。最近は実家高槻でのロケで膝を完全に痛めてしまい、その2分が苦痛になって水鏡以降結構出陣がなくなりましたが、ま、最近までマメに出ていました。そのときの写真です。
まず、5時20頃の貨物です。15分くらいになると遠くからロコのタタン、タタン、タタン・・・というジョイント音とそれに続くタタタタン、タタタタン・・・というコキの音が夜明けの静寂を破って聞こえてきます。本来聞こえない距離にあって聞こえます。ややあって、カーブの影に隠れた列車は田圃の横をモータ音の唸りとともに目の前を通過、小生は足場の悪いのを忘れて1押しだけのシャッタを押します。毎日撮っていると田圃の表情が変わって行き、天気によって景色が変わるのが分かります。今日は風もなくしかも晴れ渡って水鏡は綺麗です。
絶景の台湾鉄路 2015年夏の旅 Part7 リバイバル光華號DR2700を撮る 後編
17:05 斜光を浴びながら快走してくるリバイバル光華號、先頭車前面にはびっしりと鉄ちゃん達が前方を見入っておられます。かつて走った旧山線はもう走る事は出来ませんが新たな鉄路を現役を引退したとは思えない高速走行を見せてくれました。
続きを読む
絶景の台湾鉄路 2015年夏の旅 Part6 リバイバル光華號DR2700を撮る 前編
▲ 海線大甲站で中休みのリバイバル光華號。6月9日の台湾鉄路節(鉄道記念日)の前後には毎年台湾各地でいくつかのイベント列車が運行されます。ただ発表はいつも遅く、最も早く発表されたのは7・8日のDR2700系の運行でした。阿里山森林鉄道は山頂付近でのシェイ式蒸気機関車運行があるだろうと予測して8日はTaxiで山登りを予定していましたが、今回は嘉義車庫~北門站の短区間運行になりました。また蒸気機関車も走るだろうと発表を待ちましたがCT273号機(C57)運行は直前発表で、残念ながらDR2700系との掛け持ち撮影できないダイヤ設定です。仕方なくこれも断念、結局今回は6月7日・8日共、DR2700系の追いかけ撮り鉄としました。
続きを読む
絶景の台湾鉄路 2015年夏の旅 Part5 台中駅撮り、彰化機関区訪問、集集線乗り鉄

▲ 12:50 彰化機関庫見学後は往路と道を替えて後站方面へと向かいました。途中で街中食堂を探しますが、不銹鋼號さんが入ってここが良いと決めていただいたのは、12:00~13:00までしか開けないお店です。
そしてメニューはこれ1品だけしかないお薦めの台湾版の肉丼でした。スープを付けての25元(約100円)、明るい笑顔のお嬢さんが運んでくださりますので余計に美味しく、これが結構いけました。
帰りに1カット、また参りたいお店です。
続きを読む
絶景の台湾鉄路 2015年夏の旅 Part4 台中港線の貨物列車、海線の木造駅舎を撮る

▲ 13:00 今尚現役で使用されています腕木信号機のある台中港線、貨物列車は定番お立ち台からの撮影です。貨車は台中港で陸揚げされた穀物を運ぶホッパー形専用貨車で今日一日は3往復がありました。注目したのは腕木式信号機の光源で、見たところカンテラ?が使用されているように見えました。 続きを読む
福鹽南線に新鋭電車登場
先に昭和8年の新聞記事をご紹介しましたが、今回は昭和10年即ち80年前のローカル紙の話題です。現在のJR福塩線のうち福山・府中間は762mmの電化された両備軽便鉄道でした。また福山・横尾間は現在のルートとは全く違っていました。昭和10年には国有化、改軌と福山・横尾間のルート変更が行われたのですが、これに伴い 地元にとっては初めての大型電車が登場したのです。両備は電化されていたとは言え、小さな電気機関車が客車を牽くスタイルだったため、自走する「電車」が新鮮だったのでしょう。
絶景の台湾鉄路 2015年夏の旅 Part3 高雄トラム(高雄捷运环状轻轨)開業工事中を撮る
今回の旅での目的は6月9日の台湾鉄路節(鉄道記念日)に運行されるイベント列車撮影ですが、路面電車ファンでもある私的には高雄で建設が進む架線レストラムを見てみたい撮ってみたい事も大きな目的でした。中国瀋陽で1月に見た同じ架線レストラムも素晴らしかったですが、交差点のみの短い架線レス走行でした。一方の高雄トラムはその上をいく電停間架線レス運行です。
高雄市を一周し総路線長は22.1㌔、軌間1,435㎜、電圧DC750V、第1次開業はC1~C14の8.7㌔と発表されていましたが、工事はかなり遅れているようで見に行って自分の目で確めてみないと納得できません。ご報告をさせていただきます。
▲ C2-凱旋瑞田站で留置されていましたスペインCAF(Construcciones y Auxiliar de Ferrocarriles)製の100%低床式トラムUrbos3。このトラムはACR system (Acumulador de Carga Rápida)を搭載し、停車時のわずか20秒間で超急速充電を行い電停間は架線レスで走行できるのが特長です。架線レスでの走行可能距離は1,400m。
運行されるトラムは5車体の連節車(Mc-S-T-S-Mc)で、車両長34.166m、定員250名、最高速度70km/hですが実際の運行時はどうなるのか。駅間距離は500~700m程度の平均約614mです。全線22.1㌔が専用軌道のようですので、50~70km/hでの運行は可能と思われます。
続きを読む
絶景の台湾鉄路 2015年夏の旅 Part2 高雄の貨物線を撮る
第2日目 6月4日 その1
今日は高雄站から鉄道工場までの貨物線と開業待ち遠しいLRTを撮影します。
ただ貨物線に並行する道路と周辺は昨年8月1日深夜に大規模なガス爆発事故が発生し、尊い32名の命が失われ、131名もの方々が重軽傷等の被害に遭われています。亡くなられた方々のご冥福、また被害に遭われた方々の1日も早い復興をお祈り申し上げます。
被害地域は人口密集地の街中なのに何と石油化学コンビナートへのパイプラインガス管が埋設されていたと言うより、逆にパイプラインがある場所に街が形成されたというから驚きです。
地下の爆発事故により道路は大きく抉られるように陥没し、周囲の住居等の建造物の多くが破壊されました。隣接する鉄道工場や貨物線には直接の被害はなかったようですが、鉄道工場と本線を結ぶ貨物線は事故の余波によって運行を停止したとの噂がありました。今はどうなっているのかと旅立つ前日に事故発生の10日前現地へご一緒させていただき、今年1月にも来られておられるデカンショまつり号さんにメールを入れて聞いてみますと、直ぐに返信が参りました。
続きを読む
豊橋のビール電車
絶景の台湾鉄路 2015年夏の旅 Part1 台湾鉄路節(鉄道記念日)に向けての旅立ち
毎年6月9日は台湾鉄路節(鉄道記念日)、イベント列車が走るので1度はこれに合わせて訪台したいと思っていましたら、クモハ73106東ウラさんからお誘いをいただきました。ご同行されますのは、東急電鉄を卒業された不銹鋼號さんと大津の86さん、Taxiに同乗するにはピッタリの4名です。
私は約1年ぶりの訪台です。最近は暑さにも寒さにも弱くになった老体ですので現地に慣れるために皆さんよりも一足早くの6月3日に旅立つ事に、行程は疲れが溜まらない程度の7泊8日の短い旅にしました。
続きを読む
田圃は水鏡-JR宝塚線
去る7日の日曜日、兵庫県三田市の永澤寺に花ショウブを見に行きました帰り、三田駅の東方、田圃に囲まれたJR宝塚線を眺めてきました。
INUBUSEさんの投稿記事『水ぬるむ北勢線』(4月30日~5月5日)から、遅れる事1ヶ月、この地方ではようやく田植えが始まりました。
この地点は、三田駅のすぐ東、およそ1.5kmに渉り両側が水田で、防護壁も柵も何も無く、見晴らしが極めて良いところです。駅から800mほどが直線、その後はカーブして山すそを通り、隣駅道場に向かいます。丁度最近、水が引かれ、苗が植わりました。
6月7日の昼間、14時15分。下り電車、カーブの中ほど、水への映りが弱い。

続きを読む
昭和8年の新聞から
毎度おなじみの中国新聞記事の紹介ですが、今回は趣向を変えて82年前の記事からの引用です。と言うのも 須磨の大先輩のお手伝いで備後の某鉄道のことを調べているのですが、戦災を受けた広島や福山、あるいは中国新聞社には戦前の地元紙が残っておらず、一方 戦火を被っていない三原には図書館に昭和5年11月以降の中国新聞備後版が残っていることを最近知りました。これを順次閲覧しているのですが、鉄道関係の記事が結構出てきて 時間の経つのを忘れます。そんななかで 意外な記事がありましたのでご紹介します。
近鉄・鮮魚列車ク1320型
勝手にPR また京都市電写真展やってます
掲示板に“これからは書きます!”と誓ったものの、舌の根の乾かないうちに無投稿状態が続いています。私の投稿を楽しみにしていただいている?ごく一部の方には、申し訳ない限りですが、決して鉄道趣味活動から疎遠になったのではなく、一つ二つのプロジェクトが終わっても、その余波がまだ尾を引いていて、なかなか本来の活動状態に戻れないのです。
その「余波1」として、またまた京都市電の写真展を開くことになり、もうすでに開場しています。皆様へご案内すらできていませんので、この場を借りまして、みずからご案内する次第です。同所での写真展はもう5回目であり、写真もほとんど変わり映えのしない内容で、皆さまの貴重な時間を費やすのも申し訳ない気持です。小耳に挟む程度でお願いいたします。
広島高速交通 延伸
アストラムラインと呼ばれている広島高速交通を広島市が延伸する方針を固めたそうです。アストラムラインはゴムタイヤ式の新交通システムで、広島市の中心地(本通、紙屋町)の地下からJR山陽本線を横切る白島(最近JRに新白島駅が開業し、乗換できるようになった)で地上に出て終点広域公園まで高架で走ります。途中大町で可部線とも乗換えることができます。1994年に広島アジア大会のメイン会場へのアクセス手段として開通し、すでに20年余りが経っています。現在18.4Kmですが これをJR西広島駅まで7.1Kmを延伸する計画です。現在 開通時に用意された6両編成の6000系が23編成と平成10年に増備された1000系1編成の計24編成で運用されています。運賃は初乗りが190円、全線乗ると480円ですが JRが初乗り140円、18.4Km相当が320円ですから かなり割高感は否めません。
以前は西広島から更に始点の本通りまで延伸してループにする案も浮上しましたが、広電と競合するためこの案は沙汰やみになりました。さて今回の計画ではまず平成30年代後半に約半分を延伸し、平成40年代初頭に西広島まで開業ということで、これから約10年から15年後のことになります。広域公園にある陸上競技場がサンフレッチェ広島のホームグランドですが、都心から遠いとか設備の老朽化などで移転も取り沙汰されています。さて10年後、15年後は世の中がどのように変わっているのか 予想がつきませんね。












