やこうれっしゃ

 最後に「やこうれっしゃ」に乗ったのはいつだったのだろうか。調べてみると特急日本海と急行きたぐにが定期運行を終了した2012年3月6日に特急日本海で秋田から直江津まで、3月8日の0時57分直江津発の急行きたぐにで敦賀まで乗ったのがいままでの「やこうれっしゃ」の乗車だ。それからは夜行バスやらフェリーの夜行便である。フェリーの夜行便は「やこうれっしゃ」の雰囲気があるのでいい。しかし、すでに10年間あまりは「やこうれっしゃ」に乗っていないことになる。

 さて、10年ぶりに「やこうれっしゃ」に乗ったのであるが、私は「七つ星」や「トワイライト瑞風」は「やこうれっしゃ」の仲間ではないように思っている。いろいろな人が乗り合わせるのが「やこうれっしゃ」なのだ。(個人的な感想なのだ。)そのような情景を絵本にしたものがあり、それは西村繁男さんが書かれたその名もズバリ、「やこうれっしゃ」。上野から金沢までの夜行急行「能登」が描かれてある。客車列車だが金沢までの牽引機がEF58というのはちょっとと思うが、しかしそれを打ち消すような車内の様子や、列車の走っている外の世界がしっかり描かれている。絵だけなので本当の絵本なのだ。

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 青い瞬間(とき) -Blue Momentを追いかけて-19-

始まりは新幹線の開業で賑わう長崎から。一部で減便が見られた長崎電軌だが、車両数、輸送人員ともに、広島に次ぐ国内2位を堅持、系統が集まる西浜町の交差点に立つと、T字路の上を架線が複雑に覆い、直進、左折、右折する電車に目を奪われる。

長々と続けてきた本シリーズもやっと、終わりが見え始めました。今回は、九州各地で見た青い瞬間(とき)を挙げてみました。一日24時間のうち、10分程度しか見ることができない一瞬ですが、舞台となる鉄道が変わると、さまざまな表情が見えてきます。

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『HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス』の旅   第3弾 Part6 網走⇒根室

第3日目 12月14日

今日はオホーツク海の車窓を楽しみながら東の果て根室へと向かいます。今までは折り返してばかりでしたので今回は泊って根室の街を見てみたいと思いました。

▲ 8:45 朝飯を食べてから外に出ました。バス停に向かいますと昨夜は見えなかっ建物があります。ここは何だろうと見に行ってみますと「鉄ちゃんと徹子の宿」との看板がありました。中を見ますと駅名板や行先表示板等々が展示されています。
後から調べますと以前は全国にあった国鉄の保養所だった様で昨夜宿泊した「温泉旅館もとよし」が管理していました。お泊りになりたい方はもとよしへお問い合わせください。
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 青い瞬間(とき) -Blue Momentを追いかけて-18-

街を縫って走る路面電車、街に灯が点いて、空が青くなる一瞬、絶好の撮影タイムに(岡山電軌 東山・おかでんミュージアム駅)。

ことしもあと一日。“デジ青”投稿も忙しさにかまけて、ご無沙汰状態が続いています。投稿テーマだけは沸々と湧いて来るのですが、そのあとの実行力が伴わず、いつもアイデア倒れに終わっています。年末ギリギリに当たっては、実行の伴わない新規投稿は先送りして、途中で積み残した案件を、まず片づけるべきとの思いで、Blue Momentを続けます。今回は路面電車編として、中国・四国の4都市を巡りました。

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『HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス』の旅   第3弾 Part5 旭川⇒網走

第2日目 12月13日

5:30 昨夜も早くに爆睡体制に入りましたので今朝も夜明け前に起きました。温泉がありますので早速朝風呂です。ゆっくりと入浴後は冷えたビールで朝酒、至福の時間でした。
朝飯ですが予約したのは安かったAgodaですが朝食(1,500円)が含まれていません。ミスりましたが美味しい朝食とのクチコミがありました。初めて泊まるホテルですので味あってみようと
朝食会場のある展望レストランへ参りました。

▲ 東横インのような簡素な朝食ではありませんがドーミーインにはとても及びません。スーパーホテルとの中間ぐらいです。地域色を出すために醤油味の旭川ラーメンがいただけました。
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『HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス』の旅   第3弾 Part4 留萌本線に乗るⅡ

第2日目 12月12日  後編

恵比島から1本早い列車に乗れましたので余裕ができました。もう一往復が可能だと折り返しの列車に乗って石狩沼田へと向かうことにしました。改札口に並んだ乗客は約20数名と往路とほぼ同じです。

③ 留萌 9:04(4924D) ⇒ 9:43 石狩沼田
▲ 9:43 石狩沼田に到着、下車したのは私一人でした。 続きを読む

『HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス』の旅   第3弾 Part3 留萌本線に乗る

第2日目 12月12日

5:30 昨夜は夕食後すぐに爆睡体制に入りましたので気持ちよく白い朝を迎えました。この宿は昼食が7:30からと遅いので、まずはゆっくりと幌新温泉の朝風呂に入りました。
泉質は単純硫黄冷鉱泉で、皮膚病・リュウマチ・神経痛・糖尿病などに効果的があるそうです。

今日は近くの旭川泊まりですのでゆったりとした行程です。廃線が迫りおそらく乗車するのは最後になるであろう50数年ぶりの留萌本線の乗り鉄旅を楽しみます。

7:30 朝食時間になりましたので昨夜の夕食会場と同じ1階食堂に降りました。高齢のバイキング朝食です。何か変った惣菜があるかなと思いましたが地元名物の特別なものはなかったですね。
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『HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス』の旅   第3弾 Part2 旅立ち

第1日目 12月11日

① 長岡天神 6:01(阪急・準急)⇒6:20 南茨木
② 南茨木 6:27(大阪モノレール)⇒6:52 大阪空港
③ 大阪(伊丹)空港 8:00(JL2001)⇒9:50 札幌(新千歳)空港

早朝のフライトです。遅れてはならないと気持ちが高まって一睡もできず夜明け前に自宅を出発して阪急長岡天神駅へと向かいました。

6:20 薄っすらと明るくなった伊丹空港に到着、チェックインを済ませてラウンジへと着きましたら前回とは違って朝からでも生ビールが飲めるようになっていました。

 

9:50 快適なフライトで新千歳空港に到着、滑走路には降雪はありません。

④ 新千歳空港 10:06(快速エアポート101号)⇒10:43 札幌

10:43 定刻に札幌到着、前回の紀行記で井原さんから間違っているよとご指摘のあった駅そば屋の「蕎麦紀行」の場所確認です。
前回、「札幌駅柵外コンコースの駅そばです。改札口を出てやや右正面にあります。」と投稿しましたが井原さんのご指摘通り柵内コンコースの7・8番線ホームと9・10番線ホームの間にありました。ここに訂正させていただきます。

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『HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス』の旅   第3弾 Part1 旅立ち前

前回、6月22日~30日8泊9日の旅を満喫できた『HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス』の旅でしたが、今回は10月11日から「全国旅行支援」が開始され、また50%引きと超お得な6日間周遊パスが11月28日から再発売される事になりました。
宿は40%割引のうえ平日泊には3.000円のクーポンがいただけます。いつもは安いホテルを探して苦労をしていましたが、これなら高級宿屋で温泉と豪華な夕食を味会うことが可能です。北海道内の在来線全列車が乗車できるお得な鉄道きっぷも北海道運輸局への届出金額(24,000円)に「ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン」の補助金を適用した50%割引の12,000円となります。こんなチャンスは中々ありません。行かなきゃ損と計画を練りました。
▲ 今年は既に2回訪道いたしておりますので今回は大雨運休で行けなかった留萌本線、平日運休の石北本線特急乗車、宿泊したことがない根室、前回行ったが温泉に入浴しなかった登別温泉へと行くことを中心に予定を組みました。
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 青い瞬間(とき) -Blue Momentを追いかけて-17-

万葉線

万葉線の庄川口、青い空に待合室の照明が際立つ、向こうが万葉線の庄川橋梁で、右に国道415号の新庄川橋が並行している(2011年3月)。

北陸シリーズ、つぎは万葉線です。高岡駅前から越ノ潟まで、12.9キロを結ぶ軌道線と鉄道線に分かれる路線で、Blue Momentに最適な鉄橋が2ヵ所あります。一つは中新湊~東新湊にある立山連峰を望む内川橋梁、もう一つは六渡寺~庄川口にある長大な庄川橋梁です。何度か訪れて両方の鉄橋へ行ったことがあります。前者は、以前にクローバー会の写真展に出展されたInubuseさんの、青い空に満月が浮かぶなか、電車が渡って行くシーンが印象的でした。今回は、後者の庄川橋梁をご紹介して行きましょう。庄川橋梁は全長416mもある堂々とした鉄橋で、橋梁に並行して国道415号の新庄川橋があって、真横からの撮影も可能なうえ、この季節は、真向こうに陽が落ちるため、夕方から夜にかけてのさまざまな時間帯で、移りゆく空の変化を楽しめます。

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 青い瞬間(とき) -Blue Momentを追いかけて-16-

福井鉄道

福井鉄道の福武線は、越前武生と福井市の田原町を結ぶが、古くからの集落を縫うように走るから、意外に開けたところがない。唯一、三十八社の付近だけ、人家のない田園地帯が広がる。日没を遮る山もなく、ほぼ地平線に近いところで日没を迎える。天候に恵まれると、青から赤へのグラデーションとなる(2015年11月)。

北陸シリーズ、つぎは福井鉄道です。現存する中小私鉄のなかで、好きな私鉄のひとつです。いま復刻作業が行われている200形や、土日に特別運転している、シュツットガルトの「レトラム」(F10形)など、好ましい電車が揃っていました。沿線風景も変化が富んでいます。福井や武生、鯖江の市街地から、三十八社付近の田園地帯まで、さまざまに撮ることができます。

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 青い瞬間(とき) -Blue Momentを追いかけて-16-

「記念消印」は、しばらく休んで、また、もとのBlue Momentに参ります。まだまだ撮ってます。ここは氷見線の越中国分駅、氷見線が工場地帯を抜けて、富山湾を望む景勝の地へ飛び出たところにある駅。何の変哲もない無人駅だが、向こうに海が見えるのがポイントだ。

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 道東の“駅”を「記念消印」で巡る  ⑦

釧路湿原のなか、車窓に釧路川を眺めながら、細岡に到着する。いかにも道東の駅らしい、ゆったりとして、きれいに掃き清められた駅だった。C58 127の牽く、網走行きの混合列車と交換する。

細岡 (ほそおか)

広大な釧路湿原を眺めて到着する。昭和2年の開設、駅名の由来は、鉄道建設の際に監督官の姓であるとする説もある。当時は二線の相対式の駅構造だった。通過する釧路発根室標津・小樽行き「大雪3号」。

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 道東の“駅”を「記念消印」で巡る  ⑥

標茶に到着したC58 127の牽く釧路発網走行き630レ、標茶からは標津線が分岐し、中標津を経て根室標津までの69.4キロと、中標津から根室本線の厚床まで47.5キロ、計100キロ余りが標津線だった。写真のように多くの乗り換え客で賑わっていた(1969年9月)。

標茶 (しべちゃ)

昭和2年の開設、昭和の時代は根室標津方面への標津線が分岐していたが、平成元年に廃止された。駅前には「道東鉄道発祥の地」の碑があると言う。これは、釧網本線の開業より、もっと早く、明治20年に釧路鉄道が、硫黄の積み出しで釧路川の河港の標茶まで開通している。また標茶町営簡易軌道が各方面に延びていたが、昭和46年に廃止されている。

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 道東の“駅”を「記念消印」で巡る  ⑤

緑 (みどり)

昭和6年の開設、当時の駅名は上札鶴だった。上斜里村が、清里町に改称された際に、行政地名も、上札弦から「緑町」に改称され、駅名も昭和31年4月に同時に改称された。「緑」にとくに由来はなく、佳字であることから選ばれたのだろう。「色」に由来する駅名なら第一に選ばれるはずだ。これも調査は、奈良の駅名研究家さんに任せたい。

初めて訪れた昭和43年、緑で交換するDE10の牽く貨物列車、当時、客貨混合はすべてC58牽引、逆に貨物はDE10化されていた。

緑郵便局の記念消印、こちらも駅舎が描かれている。

 

 

 

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 道東の“駅”を「記念消印」で巡る  ④

なかなか連日更新とは行きませんが、釧網本線の駅めぐり、続けます。

清里町 (きよさとちょう)

昭和4年の開設で、当初は村名に合わせた上斜里だった。昭和30年に町制を敷き清里町となり、駅名も改称した。本来なら「清里」のはずだが、小海線の清里と区別のため、「町」を付した駅名とした。北海道で「町」や「市」を付した駅名は比較的少ないと思われるが、奈良の駅名研究家さんの報告を待ちたい。

清里町50年間の定点対比、カーブした対向式のホームは変わらない。ホームの待合室や樹木は無くなってしまった。何よりも、50年前には、これだけの男女高校生の乗降があったのには驚く。

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屋久島の森林鉄道初見参 Part6 鹿児島市電に乗る

第4日目 11月4

今日は夜のJAL便で帰宅しますが日中の時間はたっぷりとあります。鹿児島市電は前々回に4日間をかけて撮影に励みましたので同じ写真を撮るのもどうかと思いました。今日は全線を乗り鉄しながら変化がないかどうかの確認です。
前々回の訪問は4年前の2018年4月27日からでした。車両等の説明は前々回の訪問記をご覧ください。今回は省かせていただきます。
▲ 7:39 ホテルで朝食後、いづろ通りに出て撮影開始です。2両しかいない9700形のトップナンバーが来ました。

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屋久島の森林鉄道初見参 Part5 平内海中温泉⇒鹿児島へ

第3日目 11月3日

今日は1日2回、干潮の前後約2時間のみ入浴可能な、海の中から湧き出ている珍しい温泉、「平内海中温泉」へと参ります。泉質は単純硫黄泉で神経痛、リウマチに効能あり、入浴の際は水着着用は禁じられている混浴露天風呂です。観光案内所で聞いておいた今日の干潮時刻は、8:53と到着時刻にピタリと合いました。
浴後はバスで宮之浦港へ向かいフェリーに乗船して鹿児島へと行く予定です。

① 高校前 8:04(屋久島交通バス)⇒9:20 海中公園

▲ 海中温泉は宿泊していますホテルからみて島の反対側にあります。バス乗車での所要時間は 1時間16分、路線バスにしては長い乗車です。
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屋久島の森林鉄道初見参 Part4 安房森林軌道

第2日目 11月2日 その2

① 屋久杉自然館 14:00(荒川登山バス)⇒14:35 荒川登山口

13:35 荒川登山口に向かう登山バスの発車時刻が近づいてきましたのでフロントのお嬢さんに発車するバス停はどこかをお聞きしますが、全く説明ができません。困ったものです。登山口行きのバスは1日3本で2本はお嬢さんが出勤前の早朝に発車しています。私が乗りたいもう1本が14時でこの時間から縄文杉へと向かう客は珍しいのかもと思いました。何とか聞き出し急いでバス停へ向かいました。
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屋久島の森林鉄道初見参 Part3 屋久杉自然館

第2日目 11月2日 その1

いよいよ今日は屋久島にかつてあった4路線の森林鉄道の一つ現存されている『安房森林鉄道』を訪問します。宿泊しています「民宿 屋久島」前にあるバス停から南下するバスに乗って安房港まで行き「屋久杉自然館」行きのバスに乗り替えて向かいます。
① 高校前 8:48(屋久島交通)⇒9:21 安房港 9:26⇒9:34 屋久杉自然館

▲ 7:00 民宿の朝食は7時から、簡素な献立でした。しかし今日はお昼は食事をするところはありませんので、ご飯はお代わりしてしっかり食べておきました。

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