韓国の観光列車(続)

ムグンファ号 ソウル駅 2019.4.30

4月30日火曜日、この日の主目的は、OトレインとVトレインに乗ることです。中部内陸循環列車、Oトレインは、韓国の中部内陸圏である江原道、忠清北道、慶尚北道の3つの地域を1つに結ぶことから「One」の頭文字をとってOトレインというのだそうで、月曜日を除く毎日、ソウルを出て京釜線、忠北線、中央線を経由して嶺東線の鉄岩まで1往復している観光特急です。白頭山から智異山まで続く韓半島で最も大きく長い山脈の美しい四季をモチーフに特急電車ヌリロ号200000型を改造した4両編成の電車で、内部は一般室、カップルルーム、家族席、展望席といったさまざまなテーマの座席とカフェもあると、これは楽しみです。 続きを読む

韓国の観光列車

KTX 釜山駅 2019.4.28

昨今、鉄道に乗ること自体を楽しむ乗り鉄は、鉄道番組の隆盛を見るまでもなく、すっかりメジャーになりました。その頂点は、JR九州のななつ星でありJR西日本のトワイライト瑞風、JR東日本の四季島でありましょう。1泊、2泊するだけで何十万もかかるこれらの超高級列車は別格としても、JR九州の「指宿のたまて箱」や「いさぶろう、しんぺい」等九州のD&S列車、JR西日本の「○○のはなし」、「花嫁のれん」などキハ47系を改造種車にしたジョイフルトレインなら乗られた方も多いのではないでしょうか。こうした潮流はお隣の韓国でもあり、デジタル青信号でも、かつて先輩がクルーズトレイン「ヘラン」の乗車記を投稿されています。
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2019年桜前線追っかけ旅 Ⅳ Part5 えちぜん鉄道 凸型電気機関車  ML521形を撮る、保田、勝原、一乗谷の桜

えちぜん鉄道に現役で残るML521形ML521号機ML522号機は九頭竜川水系のダム建設に伴う建設資材の輸送量増加と、1948年6月に発生した福井地震の復興資材輸送のために1949年に日立製作所水戸工場で製造されました。ポール集電でしたが以降にパンタに変更され、えちぜん鉄道に転換後は2両永久連結にされてB+B+B+B編成となっています。出力480㎾で1980年代にはスノーブラウが取り付けられラッセル車として使用されています。

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2019年桜前線追っかけ旅 Ⅳ Part4 福井鉄道 レトラムが走る、撮る

第2日目 4月13日 その1

快晴の朝を迎えました。今日は福井鉄道にレトラムが走り、えちぜん鉄道には「えち鉄521プロジェクト2019 桜とラッセルを撮ろう!」が開催されます。越美北線の勝原一乗谷のリベンジもしたいしと盛りだくさんです。無駄なく撮れるようにと時間を確認しながら向かいました。最初に向かうのは福井鉄道一の桜の名所西山公園です。
▲ 9:10 全山桜満開の西山公園に到着、珍しく公園前の無料駐車場に空きがありました。
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2019年桜前線追っかけ旅 Ⅳ Part3 越美南線(長良川鉄道)の春①

▲ 越美北線の撮影を切り上げて結ばれる予定だった越美南線(現;長良川鉄道)の春はどうなんだろうと向かうことにしました。
越前大野~越前田野の撮影地からは美濃街道を九頭竜湖沿いに進み、九頭竜湖駅で休憩、以降は山を越して難所の油坂峠を下りて郡上八幡駅までは74.7㌔、途中の美濃白鳥からは東海北陸自動車道に乗りましたので所要時間は約2時間と結構早くに着きました。昨年は北濃まで行き城端へ抜けましたので山越えは2度目のルートでした。 続きを読む

2019年桜前線追っかけ旅 Ⅳ Part2 越美北線の春①

第1日目 4月12日 その1

今日は総本家さんのご都合で早め6:30の出発となりました。高速道路代節約のために長岡京I.Cから入り名神高速に乗って京都東で降りて無料の湖西道路を北上して敦賀I.Cから北陸道を走る予定でしたが気が付けば名神に乗らず京滋バイパスを走っていました。所要時間は5分程度しか早くにならないのに高速料金は1,510円が4,760円になり3,250円も高くになります。福井方面へは何回も行っていますが京都南から入ることが殆んどでした。長岡京I.Cからは京滋バイパスに乗るものだと思い込みが出来てしまっていました。朝から大失敗ですが戻れません。
いくら割り勘とはいっても多大な交通費がかかってしまい総本家さん申し訳ありませんでした。
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2019年桜前線追っかけ旅Ⅳ 越美北線の春 Part1 先ずはロケハン

4月10日

九州の長崎市電、松浦鉄道、甘木鉄道、筑豊電鉄、平成筑豊鉄道、京都丹後鉄道、樽見鉄道と2019年の春を求めて桜前線の追っかけを続けて参りましたが次は何回も訪問しました越美北線の桜です。しかし京都と比べると少し遅い満開になるのは今までの経験上分かっています。折角行くのに桜が満開でなかったり、散ってしまってからでは残念です。現地への桜開花状況を今までと同じようにお聞きしましたが、自分の目で見る方が一番確実です。
丁度青春18きっぷが一回分残っていますので最新情報を自ら行って確認しようと使用できるギリギリの4月10日に訪問することにしました。

① 長岡京9:30⇒9:41京都9:48(新快速)⇒11:15敦賀
② 敦賀11:37⇒12:29福井12:50⇒14:20九頭竜湖

九頭竜湖へ行くにはもう1本早く長岡京を 5:08に出発、10:49に着くダイヤもありますが、所要時間は5時間41分もかかり出発時間がこれでは早すぎます。9:30発なら所要時間は4時間50分と1時間近く短縮できます。急ぐ旅ではありません。ラッシュに会わずゆったり座っていけるダイヤを選択しました。

▲ 11:26 敦賀到着、乗継時間は22分間ありますので改札口外にあります駅そば屋でちょっと早い昼食です。手打ちではありませんが乾麺よりは美味しいと思いました。 続きを読む

2019年桜前線追っかけ旅 Ⅲ 樽見鉄道の春

4月9日
京都丹後鉄道と同じく天気予報と現地の桜開花状況を見ながら出発日を決めました。
今日も総本家さんのご自宅に迎えにあがって、長岡京I.Cから京滋バイパスに乗り草津JCTから名神に入り北上します。関ケ原I.Cで降りて一般道を樽見鉄道谷汲口へと向かいました。
私は学生時代に井原さんが運転するに車で連れてきていただき大垣駅を出た揖斐川付近でC11形蒸気機関車が牽引する貨物列車を撮った事がありましたが、奥地までは入らず殆ど初めの訪問です。総本家さんは来られたことがあるとの事で撮影場所はお任せしました。▲ 11:00 谷汲口駅に到着です。走行距離は丹鉄より少し多い約142㌔、所要時間は途中で休憩を取りましたので約3時間、関ケ原Ⅰ.Cからの一般道走行もありましたので仕方ありません。

平日ですが有名撮影地だけあって10数人の鉄ちゃんがおられました。
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2019年桜前線追っかけ旅 Ⅱ 丹後の春 

▲ これは昨年4月3日、千住のヤスベーさんと不銹鋼號さんと一緒に最後の三江線を撮影した後、山陰路の桜を追っかけて京都丹後鉄道岩滝口を訪問した時の一枚のカットです。超満開の桜に晴天にも恵まれて大満足の写真が撮れました。
総本家様もこれを見られて気に入られ是非に行って見たい、連れて行って欲しいとのご希望をいただいていましたので天気予報と開花状況を京都丹後鉄道や城崎温泉協会に毎日問い合わせをしながら待ち続けました。しかし、今年は桜満開が遅く中々吉報を受け取れません。
4月5日、現地に連絡しますと「お待ちどうさま、暖かい天気が続いたので、ほぼ満開になってきましたよ」との返答を受けましたので総本家さんに天気も良さそうなので明日行きましょうと申し上げました。
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2019年桜前線追っかけ旅 長崎からのさくら紀行 Part9 筑豊電鉄、平成筑豊電鉄を撮る

第5日目 4月2日 その3

遠賀川からは南下して平成筑豊鉄道を目指しました。

▲ 13:05 途中で筑豊本線を走るDCが見えましたので途中下車気分で寄り道、菜の花を見つけてアングルを取りました。複線区間ですが撮影場所は不明です。黄色と白い菜の花の撮影地点と撮影した列車は同じ場所で撮っています。望遠と標準の焦点距離違いです。 続きを読む

2019年桜前線追っかけ旅 長崎からのさくら紀行 Part8 門司港駅、ななつ星を撮る

第5日目 4月2日 その2

筑豊電鉄の2003号撮影を終えてから朝食後JR黒崎駅へと向かいました。

④ 黒崎 9:28(区間快速)⇒10:01 門司港
▲ 門司港駅は、2019年(平成31年)3月10日(日)にグランドオープンしました。2013年から、駅舎を素屋根(囲い)で覆っての解体・修理・補強・組み立て工事が行われ、約6年の歳月を経て大正時代の姿が甦りました。
門司港駅は九州鉄道の起点駅、門司駅として1891年(明治24年)4月1日に開業設されました。初代の駅舎が建てられたのは現在の門司駅舎が所在する地点よりも東側でした。1901年(明治34年)5月27日に関門連絡船の運航が開始されてからは、本州から九州への玄関口として多くの旅客と貨物を迎えました。
また門司は明治から昭和初期において大連、基隆(台湾)、マルセイユ(フランス)やロンドンからの欧州航路からの海に玄関口として繁栄し、門司港駅は国内各地へと向かう乗り継ぎ客の多くに利用されていました。
1942年(昭和17年)4月1日 に門司港駅に改称されています。
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2019年桜前線追っかけ旅 長崎からのさくら紀行 Part7 筑豊電鉄 2003号を撮る

第5日目 4月2日

長崎市電のさよならパレードに始まり北九州の桜を追いかけた千住のヤスベーとの5日間の旅も今日が最終日です。今日は筑豊電鉄が朝に運行しています2000形最後の編成2003号車を撮影してその後K・Hさんと合流します。

① 西黒崎 6:01(筑豊電鉄)⇒6:14  西山

▲ 5:51 夜明け前のまだ薄暗い西黒崎駅に着きました。桜と一緒に撮りたいので目的地は西山です。6:01発の2番列車に乗って向かいました。

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2019年桜前線追っかけ旅 長崎からのさくら紀行 Part6 甘木鉄道、西鉄甘木線、久大本線を撮る

第4日目 4月1日 その2

13:52 太刀洗駅から車に乗って強力なサポーターが合流されました。入線するAR304号を撮ってから車中からチェックした今隅~松崎へと車で移動です。

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2019年桜前線追っかけ旅 長崎からのさくら紀行 Part5 甘木鉄道に乗る、撮る

【甘木鉄道】
1919年(大正8年)に開設された陸軍太刀洗飛行場への輸送は
中央軌道朝倉軌道が担ってきましたが、914㎜ゲージの軽便鉄道ゆえに輸送力に限界もあることなどから「太刀洗飛行隊第4連隊鉄道引込線」として鹿児島本線基山から分岐して甘木までの14㌔、国鉄甘木線が計画されて1939年(昭和14年)4月28日に開業しました。

しかし軍事輸送のための特殊な路線であったために需要がなくなった戦後は並走するバス路線、西鉄甘木線に敗れ一気に寂れました。1982年度末までに廃止する第1次特定地方交通線となり第三セクターが発足、1986年(昭和61年)4月1日 甘木鉄道が開業しました。
列車本数見直し、新駅新設等の的確な経営戦略が実施された結果、開業から20年間は黒字経営が続く3セク優等生でしたが2006年(平成18年)7月の大雨で鉄橋の橋脚が被害を受け5か月間にわたり一部区間が不通となりました。このために旅客が減少したことや原油価格の高騰などが影響し、2006年(平成18年)度以降は赤字決算となっています。しかし復旧なって以降は
再度黒字に転換しています。
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2019年桜前線追っかけ旅 長崎からのさくら紀行 Part4 松浦鉄道に乗る、撮る② 吉井~有田 たびら平戸口駅鉄道博物館、桜の浦の崎駅

▲ 13:58 松浦鉄道一の桜の名所浦の崎駅、駅構内に植えられています約80~90本の桜の木のトンネルに到着したのは伊万里始発佐世保行きのMR-613号353Dです。

今日は「桜の駅まつり」で、各種屋台やイベントが開催されてたくさんの入場者がおられました。
皆さん列車が着くたびにホームから身を乗り出して撮影しておられます。列車も超満員です。

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 平成最後は115系ざんまい 〈下〉

北しなの線の撮影後は長野に宿泊し、翌日は軽井沢~篠ノ井のしなの鉄道線へ向かいました。風景の点では、浅間山麓の軽井沢~小諸の選択となりますが、今回は、より本数が稼げる小諸~上田~篠ノ井で、復刻色を中心とした編成本位の撮影としました。
1997年のしなの鉄道開業から活躍を続ける115系ですが、いよいよ新車両への置き換えがアナウンスされ、JR東日本のE129系と同t型車体の新車両「SR1系」52両を、2019年度から8年をかけて導入し、115系と置き換えることになりました。まず2020年7月、ライナー用の6両から順次運用を開始する予定で、来年度からは、いよいよ115系の撤退が始まることになります。

朝の7時台の長野駅ホームで発車を待っていたのは、塗装変更の最新バージョン、「台鉄自強号色」S9編成だった。強烈な塗装が、薄暗いホームで輝いていた(2019-4-25)。

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2019年桜前線追っかけ旅 長崎からのさくら紀行 Part3 松浦鉄道に乗る、撮る① 佐世保⇒吉井

第3日目 3月31日 その1

今日からは千住のヤスベーに同行して九州北西部を走る松浦鉄道から桜前線を追いかけます。ただ長崎ではまだサクラ満開とは行きませんでしたのでどこまで咲いてくれるかこれが問題です。足はありませんので乗り鉄しながら撮影地を探すしかなく運を自然に任せての旅になりました。

▲ 松浦鉄道の路線図です。(※ 公式HPからの転載)
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 平成最後は115系ざんまい 〈中〉

しなの鉄道北しなの線

信越本線鯨波で列車を撮影後、直江津まで乗車し、えちごトキめき鉄道に乗り換えて、終点の妙高高原から、しなの鉄道北しなの線に乗り換えました。えちごトキめき鉄道、しなの鉄道北しなの線ともに、もとは信越本線の一部で、2015年3月北陸新幹線長野~金沢の開業時に、並行在来線として経営分離された区間で、両線とも初乗車となりました。しなの鉄道は、すべてJR東日本から譲渡された115系で占められ、軽井沢~篠ノ井のしなの鉄道線とともに、両線で使用されています。外部塗装は、しなの鉄道発足時に制定された、ガンメタリック・グレーのオリジナル塗装ですが、「懐かしの車体カラー」と称した、国鉄・JR時代の復刻塗装など、多くのカラーバリエーションがあります。

黒姫~妙高高原を行く、湘南色に復刻塗装された、しなの鉄道のS3編成。同区間は、北しなの線では唯一の複線区間となっている(2019-4-24)。

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 平成最後は115系ざんまい 〈上〉

総数1921両を数えた115系電車も急速に数を減らしてきました。JR西日本では岡山電車区に少数残るだけ、JR東日本では、北関東の高崎・上越・両毛線で最近まで活躍が続きましたが211系などに置き換わりました。115系は、国鉄・JRに数多くあった“新性能電車”の一系列に過ぎませんが、私にとっては格別の思いがあります。まだ昭和の30年代、上野から日光まで乗ったのが、新製間もない115系でした。関西には、東京で使い古した車両しか来なかった時代だけに、ピッカピッカの車内に少年の心が躍りました。関西に久しぶりの新製電車である113系が投入されるのは、その翌年まで待たなければなりません。
格別の思いがある115系ですが、新潟車両センター、しなの鉄道には、まだ相当数の115系が活躍しています。しかし後継車両の増備が進んだり、置換え車両が発表されたりして、先が見えてきました。そんな思いを持って、平成最後の遠出として、新潟・長野を早回りしてきました。

新潟地区の115系のなかで、注目は“初代新潟色”と言われる赤黄の塗装のN40編成だ。まだ70系の時代、とくに雪の季節の目立つように、当時としては派手な赤黄に塗られた。この編成の事前情報が乏しく不安のなかでの撮影だったが、真っ先にやって来たのが、この編成で実にラッキーだった(鯨波~青海川 2019-4-24)。

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2019年桜前線追っかけ旅 長崎からのさくら紀行 Part2 長崎市電、151号・701号・1051号の引退記念の「さよならパレード運行」を撮る

▲ 10:00 長崎市電の浦上車庫で開催された1051701号151号の引退記念のセレモニー撮影会です。

左から、1051号は1976年3月に営業廃止となった仙台市電のモハ100形5両を譲り受けました。他の4両は老朽化により既に廃車になっていますが唯一生き抜いた車両です。701号元東京都交通局2018号、都電杉並線と本線で運用された後、路線縮小に伴い余剰となっていたのを譲り受けました。151号は1956年に箱根登山鉄道小田原市内線の廃止に伴い余剰となったモハ20形を譲り受けました。3両とも冷房装置がないため夏場の運行はできなくイベントに出庫する程度でしたが車体や部品等にアスベスト(石綿)を使用している可能性があると分かり廃車が決まりました。いずれも重要な鉄道遺産なので里帰りも検討されたようですが、アスベストの使用が確認された場合、車両の譲渡、売却等が禁止されていて出来ません。詳細な調査は今後実施しますが具体的な時期は未定です。

こう言った事情により引退せざるを得なくなったそうです。3月30日(土)に「さよなら撮影会」、「さよならパレード運行」、「さよならアンコール運行」のイベントが開催されることとなりました。
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